コロコロとした見た目がとてもキュートな豆柴。一般的な柴犬に比べると、とても小さいので体重管理が難しいという飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
今回は豆柴の適性体重を知ったうえで、生後数ヶ月から7ヵ月頃までの平均体重と、体重維持のコツ、肥満度チェックの方法について解説しています。
豆柴を迎えたいけれど、体重ってどれくらいだろう、愛犬の豆柴が何をやっても痩せない…と悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
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豆柴の成犬の適正体重は4~6㎏
月齢 | 体重(g) |
---|---|
2ヵ月 | 1.5kg |
3ヵ月 | 2.0kg |
4ヵ月 | 2.5kg |
5ヵ月 | 3.5kg |
6ヵ月 | 4.0~4.5kg |
7ヵ月 | 5.0kg~6.0kg |
豆柴の月齢から見た平均体重を表にしてみました。約半年で成犬並みの体重になっていることがわかります。
通常の柴犬の標準体重はオスで8~12㎏、メスで7~10㎏程度、豆柴のオスは5~6㎏、メスで4~5㎏ですので、豆柴の体重は柴犬の半分くらいしかないことになります。
平均して5㎏ということは、小型犬でいうとジャックラッセル・テリアやシーズーが平均4~6㎏ですので、いかに豆柴が小さな柴犬であることがわかりますね。
豆柴はジャパンケネルクラブには認められていない
豆柴は柴犬の愛好家が小さな柴犬の繁殖に取り組んだのが始まりで、およそ50年ほどの歴史がありますが、全犬種血統発行団体のジャパンケネルクラブは、豆柴を認めないというスタンスです。
豆柴は小型犬ブームに乗って、テレビや雑誌で取り上げられて広く知られるようになりました。
しかし、珍しい豆柴が高額で取引されることを知ったブリーダーのなかには、フードを与えずに栄養失調の状態で飼育した柴犬の子犬を豆柴と偽って販売し、成犬になって一般的な柴犬の大きさに育ってしまうなど、さまざまな問題となっていたのです。
上記で明記した子犬の体重より明らかに小さな豆柴の子犬には注意が必要です。
今ではKCジャパン(日本社会福祉愛犬協会)が豆柴の血統書を発行するようになり、世界で初めて豆柴を公認しています。ペットショップやブリーダーから豆柴を迎えるときは、どの団体が発行する血統書があるのかを確認するようにしましょう。
豆柴を適正体重に保たなければならない3つの理由
人間同様、犬も適性な体重を管理することが健康管理につながります。詳しく見ていきましょう。
1:肥満は病気のリスクを高める
私たち人間でも肥満になると様々な健康問題が浮上するのと同じように、犬も肥満になると病気をしやすくなります。
肥満は、心臓病、糖尿病、肝臓病といった病気の引き金になりやすく、さらに、中高齢になると代謝が落ちて肥満になりやすくなるのも人間と同じです。
フードとは別におやつをあげる飼い主さんも多いと思いますが、おやつをあげるならフードを減らすなど、1日の摂取カロリーを減らすことが大切。
少しでも長く健康で生きてもらうために、肥満にさせないようにしましょう。
2:足腰の負担を減らせる
体重管理をおこなうと、肥満を防ぎ足腰の負担を和らげることができます。
柴犬より小さいというだけで本来の性質は柴犬のため、なりやすい病気も柴犬に準じています。
骨や関節にかかわる病気が少ないとはいえ、肥満になると人間同様、関節に負担かかかることは想像に難しくありません。
お散歩が大好きな豆柴のためにも、適正体重を維持できるよう飼い主さんが気をつけてあげましょう。
3:日頃の体重を知っておくと健康管理がしやすい
豆柴の適正体重を知っておくと、健康管理がしやすくなります。
触ったときに「お腹のあたりがダブついてきたかも」「抱っこするのが負担になってきた」と思ったら体重をはかってみましょう。
豆柴の標準体重はオスで5~6㎏、メスで4~5㎏といわれていますが、もちろん個体によって異なります。ただ、その子にとってのベストな体重を知っておくと、体重が増えたかどうかがすぐにわかります。
このあとご紹介するBCSでベストな体重を知っておくと、健康管理がしやすくなりますよ。
豆柴の肥満度をチェックするにはBCSがおすすめ
豆柴の肥満度をチェックするには、上記のBCSが便利です。
理想の体型は「BCS3」です。過剰な脂肪がなく、脇腹をなでると肋骨(あばら骨)に自然と触ることができます。また、上から見たときに腰にくびれがあったり、横から見たときにお腹がお尻にかけてつり上がって見えます。
太ってしまうと、肋骨に触れなくなり、腰のくびれはなくなります。コロコロとした姿は見た目には可愛いものですが、太りすぎは厳禁。
愛犬の健康のためにもBCSで愛犬の肥満度をいつもチェックする習慣をつけましょう。
豆柴の肥満を防ぐ3つのポイント
1:こまめに体重を図る
愛犬の肥満予防の第一歩は、こまめに体重をはかることです。
体重が増えるのはいきなりではなく、習慣や日々の積み重ね。オヤツを与えすぎていたり、運動が不足していたりするなど何か理由があるはずです。
毎日体重をはからなくても週に1回でもいいので、体重をはかっておきましょう。
できれば「愛犬手帳」のようなノートや手帳を作って体重やその日の体調、ウンチの状態、お散歩の回数など記録しておくと、家族全員が愛犬の体重や体調を把握しやすくなります。
2:運動量を増やす
肥満予防の2つめのポイントは運動量を増やすことです。
私たち人間同様、犬も消費カロリーより摂取カロリーが多ければ太ってしまいます。
活発な豆柴はお散歩が大好きでしょうから、「ちょっと太ってきたかも」と思うなら、お散歩の時間を増やしてみましょう。
一度のお散歩に時間をかけられないのなら、夜も歩いてみたり、家の中での遊びを増やすなど工夫するポイントはいろいろあります。
体重をはかりつつ、運動量を増やしながら肥満を防ぎましょう。
3:肥満になったら体重管理用のフードに切り替える
こまめに体重ををはかって運動を続けているけれど、それでも一向に体重が減らないなら、思い切って今与えているフードを体重管理用のフードに切り替えてみましょう。
ドッグフードには、今の健康を維持するためのフードと、肥満を防ぐためのフード、各病気に対応したフードなど様々なフードが販売されています。
体重管理用のフードは愛犬の満足度はそのままで、脂肪分やカロリーを減らすなど、無理なくダイエットできるように工夫されています。
ただし、オヤツを与えているならダイエット用フードに切り替える前にオヤツを減らすことから始めてみてください。
また、今のフードからダイエット用のフードに切り替えるときは、いきなりすべてダイエット用を与えるのではなく、今のフード1割、新しいフードを9割から始めて、徐々に新しいフードの割合を数日間かけて増やしていきましょう。
まとめ
・豆柴のオスは5~6㎏、メスで4~5㎏
・豆柴はジャパンケネルクラブには認められていない
・あまりにも体重の軽い小さな豆柴の子犬は注意が必要
・豆柴の体重が適正かどうかをみるにはBCSがおすすめ
・こまめに体重をはかり、運動量を増やしたり、体重管理用のフードに切り替えて肥満を防ぐことが大切