柴犬より小さな見た目の豆柴。コロコロと短い手脚を動かして歩いたり走ったりする姿にキュンとしちゃいますよね。
豆柴は柴犬を改良して小さくした犬ですので、弱々しいイメージを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は豆柴の平均寿命や長生きのコツ、注意すべき病気について詳しく解説しています。可愛い豆柴に少しでも長生きして欲しいと思う人はぜひ参考にしてくださいね。
豆柴の平均寿命は12~15歳人間の年齢に例えると約68~80歳
順位 | 犬種 | 平均寿命 |
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1位 | イタリアン・グレーハウンド | 15.1歳 |
2位 | ミニチュア・ダックスフンド | 14.7歳 |
プードル・トイ | 14.7歳 | |
4位 | 柴犬 | 14.5歳 |
5位 | パピヨン | 14.4歳 |
2016年にペット保険のアニコムが調査した犬種別の平均寿命を見ると、一般的な柴犬の寿命は長く、平均で14.5歳です。
豆柴は柴犬の愛好家が小さな柴犬の繁殖に取り組んだのが始まりで、まだ歴史が短いため公式な統計はありませんが、豆柴の平均寿命はおよそ12~15歳といわれています。人間に例えると68歳~80歳長生きですね
さらに長生きするコは17~18歳くらいまで生きるともいわれているので、一般的な柴犬とほぼ同じく、豆柴は長生きな犬種であることがわかります。
日頃から食事や運動量に気をつけて、定期的に健康診断を受けるなどすれば平均寿命以上生きてくれる可能性は十分にありますね。
豆柴に長生きしてもらうための5つのコツ
コロコロと可愛い豆柴に少しでも長生きしてもらうためには、飼い主が愛犬の健康管理をおこなうことがとても大切です。
ここでは豆柴に長生きしてもらうための5つのコツをご紹介していきます。
1:栄養バランス取れた適量の食事
豆柴に長生きしてもらうための最初のポイントは、栄養バランスに優れた適量の食事です。
また、健康のために必要なのはなるべく余計な添加物の入っていない良質なフードです。
市販の安価なフードのなかには、保存料をはじめとする添加物が入っていたり、価格を抑えるために穀物でかさ増しをしていたり、ひどい場合には4Dミートと呼ばれる廃棄処分された肉を使っていたりしているものがあります。
4Dミートとは、「Dead(死んだ動物の肉)」「Deseased(病気の動物の肉)」「Dying(死にかけの動物の肉)」「Desabled(障害がある動物の肉)」の略です。悪質な企業はこれらの肉を使ってドッグフードを作っている場合もあります…。また、4Dミートを使っていても、ドッグフードの原材料表には記載されていません。
高価なドッグフードであれば必ず安心というわけではありませんが、良い食材を使ってドッグフードを作るからにはそれなりの費用がかかることを知り、できるだけ愛犬のからだに良い物を与えたいものです。
また、愛犬の体調や成長ステージに合わせたドッグフードもありますので、子犬用、成犬用、シニア用などそのステージに合わせたドッグフードを与えましょう。
2:十分な運動
豆柴は小型犬ですが、運動量を必要とする犬種です。ただし、運動量が必要だからといって無理な運動は控えてください。成長段階に合わせた運動をさせましょう。
運動は、天候が悪くない限り、できるだけ朝晩2~30分程度の散歩を行いましょう。散歩は肥満防止、循環器疾患の予防、骨や筋肉の強化などが期待されます。
散歩ができない日は、室内でオモチャやボールで遊んであげると運動不足解消とともに、ストレスも解消できて一石二鳥です。
3:デンタルケア
「犬に歯磨きが必要なの?」と思われがちですが、昔に比べると寿命がのびている犬も人間同様デンタルケアが必須です。
デンタルケアを怠ると、3歳までに80%の犬が歯肉炎や歯槽膿漏など、なんらかの口腔疾患の兆候があるといわれています。
口臭がする、歯石がついている、歯茎の変色や出血があるといった症状が出る前に、しっかりとデンタルケアをおこないましょう。
歯磨きは、いきなり歯ブラシを使って歯を磨こうとすると嫌がる犬が多いため、まずは口の中や歯を触って慣らすことから始めましょう。慣れてきたら、ガーゼなどの歯磨きシートを指に巻いて、少しずつ歯を磨いていきます。
さらに慣れてきたら、本格的に歯ブラシで歯を磨きます。じょうずにできたらオヤツをあげて褒めてあげましょう。
4:定期的な健康診断
豆柴は丈夫な犬といわれていますが、犬も人間同様、病気は早期発見・早期治療が大切です。犬は具合の悪さや痛みを隠すことが多いため、気づいた頃には病状が悪化していたということになりかねません。
なにも症状がなくても、1年に1回は定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
毎年の混合ワクチンや狂犬病注射のときに、ついでに血液検査を受けたり身体検査を受けておきましょう。また、何かあったらすぐに相談できるかかりつけ医を見つけておくと安心ですよ。
5:信頼できるブリーダーから子犬を買うこと
豆柴のかかりやすい3つの病気についても理解しておこう…
豆柴は比較的丈夫な犬ですが、いくつかなりやすい病気があります。
ここでは豆柴がなりやすい病気について解説します。
1:アトピー性皮膚炎
犬のアトピー性皮膚炎は、人間同様アレルギー症状を引き起こす原因物質が環境中にあることで免疫機能が過剰に反応し、強いかゆみを伴う皮膚炎を引き起こす病気です。
原因はハウスダストや花粉、カビなどがあると言われており、生後6ヵ月くらいから発症することが多いようです。
かゆみの出る部位は耳、脇、股、足先や口先などが多く、しきりに舐めたり後ろ足でひっかいたりすることでこの病気が発見されることがあります。また小さな発疹や脱毛、赤みが出ることも多いです。
治療はかゆみをコントロールするために、抗ヒスタミン薬の処方や、副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤などを使用します。また、シャンプー療法なども症状によって併用します。
愛犬がしきりにかゆがっているしぐさが見られたら、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。
2:白内障
白内障は目の水晶体の一部または全部が白く濁ってしまう病気のことをいい、進行すれば視力が低下もしくは失明する恐れもあります。
人間の場合は老人性白内障が多いのですが、犬の場合は若くても発症しますので、白内障手術を受けている犬の平均年齢は5歳くらいといわれています。
白内障の初期には進行を遅らせる点眼薬を用いますが、視力障害が認められている場合は視力を回復することはできず、手術をおこなって治療します。
早期発見・早期治療が大切ですので、まだ若いからと安心せず、年に一度は定期的に検診を受けるようにしましょう。
3:認知症(痴呆)
認知症は、脳が損傷して知能能力が低下している状態をいい、13歳以上の犬に多いといわれています。
特に柴犬や日本犬系の雑種が多く発症する傾向にあります。
認知症の症状は、夜泣き、飼い主の呼びかけに反応しない、失禁、狭いところに入ったまま出られない、徘徊などがありますが、有効な治療法はまだ確立されていません。
初期症状の改善にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのサプリメントが進行を遅らせるともいわれています。
おかしいな?と気づいたら獣医さんに相談するとともに、サプリメントを活用したり、犬がケガをしないよう部屋の環境を整えたりすることが大切です。
まとめ
・健康で長生きしてもらうために栄養バランス取れた適量の食事を与える
・十分な運動をさせる
・デンタルケアをおこなう
・定期的な健康診断を受ける
・信頼できるブリーダーから子犬を買うこと
・豆柴に多い病気はアトピー性皮膚炎、白内障、認知症がある