「かわいい豆柴を飼ってみたいけれど、何から準備すればいいのかな…」と不安に思っていませんか?
初めて豆柴をお迎えするのは嬉しい反面、不安もつきまとうのではないでしょうか。
豆柴は、日本犬特有の賢さを備えた、家族にお迎えしたい人が多い人気犬種です。飼い主に甘えてくる表情やしぐさもかわいいですよね。
この記事では、豆柴をお迎えする前に用意したいものや、お迎え当日の過ごし方、豆柴と暮らすために気をつけておきたいことなど、基本的な飼い方をまとめてご紹介しています。
豆柴を家族としてお迎えしようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
豆柴を飼う前に用意したい6つのお迎え準備リスト
用意したいもの | 優先度 | 平均価格 |
---|---|---|
サークル(ケージ) | 5,000円~40,000円 | |
クレート | 4,000円~10,000円 | |
トイレトレー・ペットシーツ | 1,000円~5,000円 | |
食器・給水器 | 1,000円~5,000円 | |
ケア用品(シャンプー・ブラシ・コーム) | 2,000円~5,000円 | |
オモチャ | 1,000円~3,000円 |
まずは豆柴をお迎えしたら、すぐに用意しておきたい、必要なものばかりを6つご紹介します。
優先度の高いものは、豆柴をお迎えする前に用意しておくと安心ですよ。
1:サークル(ケージ)
おすすめサークル(ケージ) | 価格 |
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24,728円(税込) | |
14,800円(税込) | |
カインズ:ドッグルームサークル | 19,800円(税込) |
初めての場所で不安がいっぱいな豆柴のために、そしてまずはくつろげる場所を提供してあげるためにも、サークルやケージを用意してあげましょう。
子犬はトイレのしつけもまだ出来ていないため、仕切られた空間であるケージやサークルがあると飼い主さんも安心ですし、犬も自分の「巣」があるほうが安心して眠れます。
ケージやサークルの大きさは、広い方が良いという専門家やベッドとトイレトレーがおけるスペースがあるだけで十分という専門家がいて、意見が分かれています。
トイレトレーとベッドを置いても十分な広さを保てるなら、広くても狭くてもOK飼い主さんの部屋のゆとりに合わせて準備しましょう。
2:クレート
おすすめクレート | 価格 |
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3,980円(税込) | |
アイリスオーヤマ:折りたたみペットキャリー | 10,780円(税込) |
6,930円(税込) |
クレートは、移動時にはキャリーバッグとしても利用できる屋根付きの小型のハウスです。
犬は本来巣の中で寝る習性があるため、体がすっぽり入ってしまうケージはとても落ち着くわが家のようなものです。
悪いことをしたからといって閉じ込めるしつけに使わずに、日頃からドアを開けて部屋の片隅に設置しておけば、犬も安心して中に入ってくれます。病院へ連れて行くのにも便利でしょう。
クレートは通気性がよく、豆柴が中でスルリと方向転換できるくらいの大きさを選びましょう。豆柴なら、Mサイズがちょうど良い大きさですが、成犬になって小さくなったら大きなクレートに買い換えてあげてくださいね。
3:トイレトレー・ペットシーツ
おすすめトイレトレー | 価格 |
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アイリスオーヤマ:フチもれしにくいトレーニングペットトレー | 1,520円(税込) |
1,980円(税込) | |
ボンビアルコン:しつけるウォールトレー | 3,740円(税込) |
おすすめの豆柴のトイレトレーを3つピックアップしました。
トイレトレーは豆柴の全身が入る大きさを選び、失敗しないよう、なるべく広いサイズを選んであげると安心です。
子犬の頃はペットシーツを噛んで遊ぶ子が多く、シートに使われている吸水ポリマーを過って食べてしまう危険性があるため、シートの上にメッシュを設置して、シートで遊べないようになっているトイレトレーがおすすめです。
シートで遊ばなくなったら、メッシュは外してしまってもかまいません。
4:食器・給水器
おすすめ給水器 | 価格 |
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カインズ:ペットボトル給水器 | 798円(税込) |
ペピィ:ウォーターディッシュ ボトル付 | 2,090円(税込) |
デイリーウォーターボトル | 1,518円(税込) |
子犬の頃に使用する給水器を3つピックアップしました。
まだ子犬の頃に、床に吸水用の食器を設置しないのは、遊んでいる最中にこぼしてしまって水がなくなってしまうリスクを防ぐためです。
夏のお留守番のときに、水がなくなってしまう危険性を考えると、ケージの中に設置する給水器は飼い主さんにとって安心材料のひとつとなるでしょう。
ペットショップにいるときに、すでに給水器でお水を飲んでいる子はそのまま給水器で飲んでくれますが、そうでない子の場合は、飼い主さんの手で水を出してあげて、豆柴の口元に水を持って行ってあげると「水が飲める」と覚えてくれます。
大きくなって、部屋で過ごす時間が増えたら給水器は卒業。いつでもたくさんお水が飲める器を用意してあげてください。
5:ケア用品(シャンプー・ブラシ・歯磨き)
おすすめケア用品 | 価格 |
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カインズ:スリッカーブラシ M | 798円(税込) |
ペピィ:MOOオーガニックコットンシート | 990円(税込) |
A.P.D.Cティーツリーシャンプー250ml | 1,320円(税込) |
豆柴のケア用品として、シャンプーやブラシ、歯磨き用品などがあります。
お迎え当日に必要になるものではありませんが、用意しておくと安心なものばかりです。特に子犬の頃は粗相をしてしまい、その上で遊んだりすることがあるため、シャンプーをして体を清潔にしてあげなければならないことが多いです。
歯磨きも子犬の頃からしつけておくと、あとあと歯のお手入れが容易になります。
歯磨きは、いきなり歯ブラシを口の中に入れるのではなく、ご紹介したような柔らかいシートを指に巻き付け、歯を優しくゆっくりとこすってあげます。慣れてくると、歯磨き中にウットリとした表情をみせてくれますよ。
6:おもちゃ
オススメの犬用オモチャ | 価格 |
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ノル わんわんベーカリー | 385円(税込)~ |
ペピィ:ユニポッド | 880円(税込)~ |
カインズ:ロープダブルリング ミニ | 198円(税込) |
最後にご紹介するのはおもちゃです。
おもちゃで遊ぶことで、飼い主さんとの信頼関係を築いたり、ストレス発散になったり、運動不足を解消できたりします。
おもちゃで遊ばせるときには、過って喉に詰まったりしないよう目を離さないようにしてください。また、飲み込んでしまうような小さなおもちゃを与えないようにしてくださいね。
おもちゃの中にフードを入れて転がすと中からフードが出てくる知育おもちゃは、夢中になって遊んでくれるでしょう。
豆柴の飼い方を5つの項目で徹底解説
さて、かわいい豆柴を家族としてお迎えし、これから豆柴との楽しい生活が待っています。
とはいえ、豆柴も飼い主さんも初めてのことばかりなので、何をどうして過ごせば良いのか不安に思うこともあるでしょう。
そこでこの章では、豆柴をお迎えしたらすぐにでも始めたい、基本的な飼い方のポイントを5つお伝えしていきます。
1:初日はケージに入れて休ませる
ペットショップやブリーダーさんからお迎えした豆柴の子犬。可愛さのあまり、いつまでも抱っこしていたいという衝動に駆られますが、初日くらいはケージやサークルの中に入れて休ませてあげましょう。
まったく知らないところへいきなり連れてこられた豆柴は、怖くて不安でとてもストレスがかかっています。なるべくケージの中をのぞき込まないようにしてゆっくり寝かせてあげてください。
夜、飼い主さんが寝る時間になって部屋が暗くなると夜泣きすることがありますが、鳴いているからといってかまっていると、鳴けば来てくれると思い込んで、吠え癖がついてしまいます。
かわいそうですが夜泣きしても放っておき、そっと見守ってあげましょう。
2:食事は成長ステージに合わせて良質なフードを与えよう
ドッグフードは犬の成長や体調に合わせて、そのステージごとに必要な栄養素が含まれています。
子犬なら子犬用、成犬なら成犬用のステージにあったフードを与えましょう。
成犬になると1日朝晩2回の食事で良いのですが、子犬はまだフードを一度に消化しきれません。そのため、1日分の食事を3回から4回に分けて与えることが大切です。
また、様々な価格帯のドッグフードが売られているのを見たことがあるのではないでしょうか。ドッグフードには含まれている材料によって価格に大きな差があります。
高ければ良いというわけではありませんが、高価なドッグフードは人でも食べられるグレードの新鮮な材料を使用したり、自然の保存料を使っていたりしているため高いなりの理由があります。
愛犬の健康を考えるなら、安価なドッグフードより、良質な材料で作ったプレミアムフードを選ぶと安心です。
3:トイレのしつけは初日から
豆柴をお迎えした時から、苦労するのがトイレトレーニングです。
トイレトレーニングは、基本的にはソワソワしたり、床を匂ったりするとトイレの合図なので、トイレトレーに誘導して排泄させます。じょうずにトイレトレーのうえで排泄できたら、おおげさなほど褒めてあげましょう。それを何度も繰り返しているうちに、トイレトレーで排泄することを覚えてくれます。
大人になると1日の内数回しかオシッコしなくなりますが、子犬の内は2~3時間程度で1回はすることが多いので、こまめにトイレトレーに誘導してあげることが大切です。
排泄しているときに、「チッチ」「ワンツーワンツー」などと声を掛けてあげると、大人になったときにかけ声だけで排泄してくれるようになります。
上記の動画は、トイレトレーニングに励む(?)豆柴のもちちゃんです。飼い主さんなら誰でも悩むであろう、犬のトイレの悩みや解決方法を共有してくれているので、ご紹介させていただきました。
もちちゃんもそうなのですが、トイレトレーでの排泄が上手になってから、自由に遊べる空間を徐々に広げてあげるといいですね。
4:散歩はワクチン接種が終わってから
お散歩の回数 | 1日2回 |
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お散歩の時間 | 1回約30分程度 |
お散歩が無理な雨の日は… | 室内でボール遊びなどで運動不足を解消 |
豆柴の子犬のワクチン接種がすべて終わってから、お散歩を始めます。
最後のワクチンを接種してからおよそ2~3週間でお散歩に出られるようになります。その間、外に一切出ないでいると社会性が身につかないため、飼い主さんが抱っこして外に連れて行くのはOKです。
抱っこして外の空気に触れさせたり、世間のいろんな音を聞かせておくことで、初めてのお散歩も怖がることなく楽しめるでしょう。
豆柴は警戒心が強いため、初めて会った人や犬に対してひどく警戒することがあります。飼い主さん主導で怖くないことを教えてあげてください。
また、豆柴を含む柴犬はもともと猟犬だったため、運動量を必要とする犬です。お散歩はできれば朝晩2回、1回につき30分程度を目安に歩いたり時には走ったりしてお散歩を楽しんでください。
雨の日は室内でボール遊びをしてストレスと運動不足を解消しましょう一緒に遊ぶことで飼い主さんとの信頼関係も築けますよ。
5:クレートトレーニングをしよう
動物病院に連れて行ったり、災害のときに連れて出たりするときに便利なのがクレート(キャリーバッグ)です。
合図で中に入る訓練をしておくと、いざと言うときに慌てなくて済みますよ。
クレートに入ると嫌なことが起きると覚えてしまうと、なかなか入ってくれなくなります。ですので、クレートに慣らすために日頃から部屋の中にクレートを置いておき、お気に入りのおもちゃを入れたり、おやつで誘導して中に入るのを促すなどして訓練しましょう。
自然とクレートの中に入るようになったら、おやつをあげてたくさん褒めてあげます。そうするとクレートに入ると褒めてもらえると覚えてくれるでしょう。
次に、クレートに入る際に「ハウス」などと声を掛けながらクレートに誘導します。しばらく続けるとハウスのかけ声だけでクレートに入ってくれるようになりますよ。
犬がクレートの中でじっとしていたら、たくさん褒めてあげましょう。
豆柴と暮らすために気をつけたい3つのこと
豆柴の性格や体質から、一緒に暮らすために気をつけておきたい3つのポイントをご紹介します。
どれも豆柴との暮らしに大切なものですので、家族みんなで一緒に考えていただけると幸いです。
1:家庭内でしつけの方針を統一させる
豆柴をしつけるときは、家族間で情報を共有して方針を統一しておきましょう。
例えば、座らせるときに一人は「お座り」と言うのに、もう一人は「座れ」といったり「シット」と言ったりすると、犬はどの指示が正しいのか混乱してしまいます。
豆柴は頑固な一面があるため、しつけを統一しておかないと、言うことを聞く人や聞かない人を分けてしまう可能性があります。
ほかにも、褒める言葉と叱る言葉も統一しておきましょう。
2:運動不足に気をつける
豆柴はもともと猟犬だったため、かなりの運動を必要とする犬種です。
運動不足になると肥満になりやすかったり、ストレスが原因で噛んだり吠えたりといったことが起こることがあります。
朝晩2回のお散歩のほか、家の中でボール遊びをしてあげたり、休みの日にはドッグランに連れていって思い切り走らせてみるのも運動不足解消に役立ちます。
雨の日などの悪天候な日は、家の中でおもちゃの引っ張りっこをしてみると、案外良いストレス発散や運動不足解消になりますよ。
豆柴は運動が大好きな犬です。しっかり運動させて運動不足を解消させてあげてくださいね。
3:外耳炎や皮膚病に気をつける
豆柴は他の犬種と比べると、皮膚のバリア機能が生まれつき弱いと言われています。
特に耳の中が痒くなって赤みを帯びる外耳炎や、繰り返すかゆみを伴う皮膚炎、アトピー性皮膚炎にかかりやすいです。
皮膚のバリア機能が低下すると、アレルゲンが皮膚の中に侵入しやすく、ひどいかゆみや赤みといった症状が出てしまいます。外耳炎やアトピー性皮膚炎の発症は年齢に関係なく、若くても発症します。
治療は犬の体質や生活環境を見ながら、獣医さんと二人三脚で進めていくことになります。具体的には、アレルゲンの回避や薬の処方、サプリメントなどでバリア機能が正常に働くようにしていきます。
また、豆柴は抜け毛が多い犬種です。特に換毛期(毛の生えかわり時期)には大量の毛が抜けるので、そのままにしておくと皮膚病になってしまう可能性があります。
こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。
まとめ
・お迎え当日はケージに入れて休ませてあげよう
・トイレのしつけは初日から
・散歩はワクチンが終わってから
・家庭内でしつけの方針を統一しよう
・豆柴は運動不足に注意しよう
・外耳炎やアトピー性皮膚炎に注意