シーズーの基本情報まとめ！性格や特徴・可愛さのポイントまで完全解説

シーズーは、犬初心者の方でも飼育しやすい犬種です。

温厚で賢いため、子どもやお年寄りのいる家庭でも安心して飼うことができます。

なんとも言えない愛嬌のある顔立ちと、さまざまなヘアスタイルを楽しめる豊かな被毛も魅力です。

この記事では、シーズーの性格や特徴、しつけなどの基本情報をまとめてみました。

まずはシーズーの基本情報を確認

原産国	中国
平均体高	27cm以下
平均体重	4.5～8 kg
平均寿命	10～16歳
公認カラー	ゴールド＆ホワイト・ブラック＆ホワイト・グレー＆ホワイト・ブラウン＆ホワイト・ソリッドカラー(単色)など
なつきやすさ
しつけのしやすさ
多頭飼いのしやすさ
散歩の頻度	1日1～2回
カットの頻度	1～2ヶ月に1回(絶対必要ではない)
気をつけたい病気	結膜炎・外耳炎・皮膚疾患全般・短頭種気道症候群・僧帽弁閉鎖不全症など
販売価格の相場	20万～40万

シーズーは、チベット原産のラサ・アプソと、中国原産のペキニーズを掛け合わせて作出された小型犬です。

「獅子狗(獅子犬)」と呼ばれ、清朝末期に皇族や貴族たちにペットとして飼われていました。

大きくて丸い瞳と、短い鼻、ぴょんぴょん飛び出た鼻周りの毛が特徴的です。

日本には、1960年代にイギリスから持ち込まれました。

温厚で飼育しやすい性格であることから、長い間家庭犬として安定した人気を誇っています。

国内では、「ゴールド＆ホワイト」「ブラック＆ホワイト」などのパーティーカラーが主流ですが、海外では単色のソリッドカラーも見られます。

価格は、ブリーダー・ペットショップともに20万～40万円が相場です。

シーズーの価格や、シーズーの子犬の里親情報については、以下の記事をご参照ください。

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シーズーの性格：元気溌剌で愛情深いが、頑固な一面も

✔活発で明るい
✔温厚で親しみやすい
✔飼い主に対して愛情深い
✔独立心が強い
✔やや頑固

シーズーは、元気はつらつな一面と、温厚で穏やかな一面の両方を持つと言われています。

遊ぶ時はかなり活発ですが、普段は落ち着いており、無駄吠えもあまりしません。

飼い主さんには愛情深く、思いやりがあり、家族の様子を見ながら行動する気遣いもあります。

攻撃性が少ないので、子どもやお年寄りのいる家庭にも最適です。

一方、独立心が強くマイペースな面があるため、人に媚を売ることが少ないと言われます。

プライドが高く頑固な一面もあり、嫌いなフードは絶対に食べない、やりたくないことは絶対しない、という子も多いようです。

扱いづらい犬にしないためにも、きつく叱りすぎたり、逆に甘やかしすぎたりしないことが大切です。

また、家族以外の人と会う機会が少ないと、排他的な性格になりやすいため、なるべく多くの人や犬と触れ合わせてあげましょう。

シーズーの3つの特徴を解説

①鼻ぺちゃで愛嬌のある顔立ち
②さまざまなスタイルを楽しめる豊かな被毛
③足が短く、どっしりとした体格

シーズーは、他の犬種と比べてどのような特徴があるのでしょうか？

ここでは、特に外見の特徴を3つ挙げてみたいと思います。

①鼻ぺちゃで愛嬌のある顔立ち

シーズーの顔は、丸い瞳と短い鼻が特徴的です。

鼻から放射線状に広がった毛が菊の花のように見えることから、「クリサンセマム・ドッグ」と呼ばれることもあります。

鼻(マズル)は、ほぼぺちゃんこ状態に近く、食事の後は顔がフードで汚れてしまうほどです。

このような「短頭種」の犬は、愛嬌があってキュートなのですが、一方で「体内の熱を逃しにくい」「目や気管の病気にかかりやすい」などの注意点もあります。

特に暑さには非常に弱いので、夏場は室温管理や散歩の時間帯に気をつけてあげましょう。

②さまざまなスタイルを楽しめる豊かな被毛

シーズーといえば、長くて豊かな被毛も特徴的です。

細くて絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせませんが、きちんとケアすればつややかで美しい毛並みを保つことができます。

カットせずに長く伸ばして「フルコート」を楽しむこともできますし、好きなスタイルにカットしてもOKです。

リボンなどのアクセサリーを付けたり、ゴムで縛ってアレンジを楽しんだりできるのもシーズーの魅力ですね。

しかも、シーズーは上毛と下毛の2層構造になった「ダブルコート」の犬にしては珍しく、抜け毛が少ないという利点もありますよ。

③足が短く、どっしりとした体格

シーズーは、小型犬ながら骨格がしっかりしていて筋肉質なため、ずっしりとした重みがあります。

足は短めでどっしり感があり、お尻を左右に振りながらドタドタ歩く様子がかわいいです。

関節は柔らかく、両手足を開いてベタッと床の上に伸びる姿は「モップ」そのもの。

噴水のようにしだれているしっぽも、シーズーの特徴です。

ちなみに、シーズーは骨格の個体差が大きいため、平均体重に幅があります。

軽い子では3kg、重い子では8kgを超える子もいますよ。

シーズーの成犬の体重やシーズーの平均サイズついては、こちらの記事でくわしく解説しています。

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今や、SNSや動画でシーズーの可愛い姿をいくらでも見られる時代です。

ここでは、YouTubeで人気の可愛いシーズー3匹を厳選してご紹介したいと思います。

1.モフモフの可愛い男の子シーズー「ミント」くん

性別	オス
生年月日	2020年5月28日
毛色	ゴールド＆ホワイト
性格・特徴	やんちゃで甘えん坊

ミントくんは、YouTubeチャンネル「Mint green Diary」に出演しているシーズーの男の子です。

家に来たばかりの子犬のころから、ずっと成長を動画で紹介しています。

上の動画は、まだお迎えして2週間の、子犬ミントくんのキュートすぎる「ストーカー動画」です。

モフモフの小さな体で、毬のように転がりながら飼い主さんの後をどこまでも追っていく姿が可愛すぎます。

現在は成犬になっているミントくん、頻繁に生配信が行なわれていますので、シーズー好きな方は要チェックです。

2.家族大好きの寂しがりやさん「小梅」ちゃん

性別	メス
生年月日	2018年8月23日
毛色	ゴールド＆ホワイト
性格・特徴	温厚で寂しがりや

小梅ちゃんは、YouTubeチャンネル「小梅だより【シーズー犬との暮らし】」に出演しているシーズーの女の子です。

一つ年下の妹ちゃん(人間)の、良きお姉ちゃんでもあります。

小梅ちゃんは、とにかくお顔が女の子らしくてキュートです。

うるうるした目がたまりません…。

また、家族が大好きな甘えん坊さんでもあり、留守番中の寂しがり動画がたくさんアップされています。

同居猫の「昆布ちゃん」や、時々お家に遊びに来るお友達シーズー「ソラくん」との動画も面白いですよ。

3.お利口でぬいぐるみのように可愛い「ハル」くん

性別	オス
生年月日	2016年07月16日
毛色	グレー＆ホワイト
性格・特徴	お利口さん。ちょっとビビり

ハルくんは、YouTubeチャンネル「ハル貼るチャンネル」に出演している男の子シーズーです。

モフモフでぬいぐるみのように可愛く、いくつになっても幼犬のような可愛らしさがあります。

とてもお利口でお行儀も良く、トリミング中もじっとして動きません。

上の動画は、ハルくんが初めていちごを食べた時のものです。

ハルくんの気持ちを、飼い主さんが関西弁で代弁しているのも面白いですよ。

ここでご紹介したワンちゃんを含め、シーズーの可愛い動画を他にもたくさんご紹介している記事はこちら。

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シーズーの寿命は10～16歳で、犬の中でも平均的

シーズーの平均寿命	13.6歳
犬全体の平均寿命	13.7歳

※引用元：アニコム「犬種別の平均寿命を調査」(2016年)

シーズーの寿命は10～16歳で、他の犬とほぼ同じです。

ペット保険のアニコムが2016年に発表した犬種別の平均寿命を見ても、全犬種の平均寿命が13.7歳、シーズーの平均寿命は13.6歳ですので、ほぼ平均値と言えます。

ドッグフードの品質向上と、動物医療の発展によって、平均寿命はどんどん伸びていくことが予想されます。

ちなみに、世界には20歳を超えて長生きしたシーズーもいると言われていますよ。

シーズーの寿命や、ギネス最高齢については、以下の記事でくわしくご紹介しています。

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シーズーを上手にしつける3つのポイント

基本は褒めてしつける
常に一貫したしつけを心がける
子犬のうちにたくさんの経験をさせる

シーズーは温厚で親しみやすい一方、プライドが高く頑固な一面も持ち合わせています。

そのため、叱りすぎも禁物ですし、甘やかしすぎもNGです。

基本的には、何かをうまくできた時に思いきり褒めて、「何をしたら褒められるのか」を教えてあげましょう。

逆に良くないことをした時には、短くビシッと叱ることも大切です。

叱る時と叱らない時があると、シーズーは混乱してしまうため、常に一貫した態度で接してください。

ただしシーズーの場合、主従関係をしっかり築いておかないと叱られた時に納得ができず、問題行動につながることがあります。

また、シーズーは無駄吠えや噛み癖が少ない方ではありますが、そのためには社会化期にたくさんの刺激を経験させることが不可欠です。

家で家族にばかり可愛がられていると、知らない人に対して排他的になってしまい、無駄吠えにつながる可能性があります。

いざ散歩に出ようとしても、恐怖から一歩も歩けなくなってしまう子もいますので、ワクチンが完了する前でも抱っこして家の周りを歩くなどして、なるべく早くから外の世界に慣れさせてあげましょう。

シーズーの飼い方やしつけのポイントは、以下の記事でくわしくご紹介しています。

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シーズーがかかりやすい病気

白内障・結膜炎などの目の病気
外耳炎
アトピー性皮膚炎・マラセチア皮膚炎などの皮膚疾患
椎間板ヘルニア
短頭種気道症候群
僧帽弁閉鎖不全症

シーズーは短頭種で目が飛び出しているため、目の病気に注意が必要です。

角膜炎やドライアイ、結膜炎などのほか、眼球にキズがつくことによって白内障にかかるリスクもあります。

たれ耳のシーズーは、外耳炎などの耳の病気にもかかりやすいです。

また、他の犬に比べて皮膚が弱く、さまざまな皮膚病にかかる可能性があります。

短頭種ならではの病気としては、気管虚脱や喉頭虚脱などの「短頭種気道症候群」も代表的です。

6歳を過ぎると、血液循環が悪くなって心臓が弱ってしまう「僧帽弁閉鎖不全症」の罹患リスクも上がります。

どのような病気でも、治療効果を上げるためには早期発見が重要です。

特に異常がなくても、年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。

シーズーを飼う前に知っておきたい10のQ&A

シーズーは初心者でも飼いやすい？
シーズーは多頭飼いに向いている？
シーズーはお留守番できる？
シーズーは性格が悪いってほんと？
シーズーのカットは絶対に必要？
シーズーに服は必要？
シーズーの里親募集は多い？
シーズーのミックス犬ってどんなの？
シーズーは男の子と女の子で性格が違う？
シーズーは本当に毛が抜けない？

シーズーを飼うにあたって、気になる質問をまとめてみました。

①シーズーは初心者でも飼いやすい？

シーズーは攻撃性が低く、基本的に穏やかな性格ですので、初めて犬を飼う方にもおすすめです。

無駄吠えや噛み癖も、他の犬種に比べて少ないと言われます。

ただし、甘やかしすぎると主従関係をうまく築けず、わがままに育ってしまう可能性がありますので注意しましょう。

②シーズーは多頭飼いに向いている？

シーズーは人にも犬にも友好的な子が多いので、多頭飼い向きです。

ただし個体差もあるため、あまり他の犬が得意ではない子に2匹目を迎えるのは避けましょう。

また、多頭飼いでは基本的に「先住犬を優先する」のがセオリーです。

散歩のリードをつける、餌をあげる、ブラッシングする…何につけても先住犬から先にすることを心がけてください。

③シーズーはお留守番できる？

シーズーは独立心が強くマイペースな面があるため、小型犬の中でも留守番は比較的得意とされています。

一人遊びが得意ですので、なるべく長時間楽しめるようなおもちゃを置いてあげるといいでしょう。

ただし、やはり個体差が大きく、中には分離不安の症状が出てしまう子もいるようです。

都合でどうしてもお留守番が長くなる場合は、できるだけ広めのサークルやケージを用意してあげて、ストレスの軽減に努めてあげてください。

④シーズーは性格が悪いってほんと？

シーズーは基本的に温厚で人なつこいため、家庭犬としての性格は良い方です。

ただし、頑固でプライドが高い面があるため、良い関係が築けないと飼い主さんの言うことを聞かなくなるおそれはあります。

それが、一部の人には「性格が悪い」ととらえられてしまうのかもしれません。

しかし、本来シーズーは忠誠心が強く、家族に対して気遣いもできる優しい犬です。

子犬のころから甘やかしすぎず、しっかりしつけを行なうことを心がけましょう。

⑤シーズーのカットは絶対に必要？

シーズーは、カットをしないと床に届くぐらいまで毛が伸びますので、そこまで伸ばしたくない場合はカットが必要です。

1ヶ月～2ヶ月に1回の頻度でトリミングに通うといいでしょう。

ただし、あえてカットをせずに「フルコート」を楽しむ飼い主さんもいます。

ゴムで結んだり、リボンなどのヘアアクセサリーを付けたりするのもシーズーならではの楽しみです。

また、長毛種の犬は自らの被毛によって皮膚を外部刺激から守っているため、あまり短くカットしすぎるのも良くない、とする意見もあります。

カットする場合でも、直射日光が皮膚に当たるような短さは避けた方が無難です。

⑥シーズーに服は必要？

シーズーはダブルコートの犬で、どちらかというと寒さには強いため、防寒対策としての服は必ずしも必要ではありません。

むしろ、春や夏に厚着をさせてしまうと、熱中症のリスクが上がりますので気をつけましょう。

ただし、涼しい季節であればオシャレとして着せるのも悪くありませんし、泥や虫が付くのを防ぐ効果も期待できます。

雨の日などは、足までしっかりカバーできるオーバーオールタイプのレインコートがおすすめです。

⑦シーズーの里親募集は多い？

里親募集サイトを見ると、シーズーの子犬の里親募集は非常に少ないことが分かります。

成犬や老犬であればたくさん見つかりますので、子犬にこだわらない方にはおすすめです。

ただし、飼育放棄などで人間不信になっている子も多いですし、病気を抱えている子もいます。

その意味では、どちらかというと犬の飼育経験がある人のほうが向いているかもしれませんね。

シーズーの子犬の里親募集状況については、下記の記事もご参照ください。

シーズーの子犬は里親募集してる？格安で飼う方法を紹介

⑧シーズーのミックス犬ってどんなの？

シーズーのミックス犬はたくさんいます。

特に人気があるのは、トイプードルとのミックス「シープー」や、ポメラニアンとのミックス「シーポメ」、マルチーズとのミックス「マルシーズ」などです。

ペキニーズとのミックス「ペキシーズ」などは、もともと祖先が一緒ですので、見た目にはシーズーと変わらないこともあります。

最近人気のミックス犬ですが、純血種のようなスタンダードがないため、育て方に苦労することもあるようです。

シーズーが好きなら、基本的には純血種のシーズーを飼うことをおすすめします。

⑨シーズーは男の子と女の子で性格が違う？

シーズーに限らず、一般的にオスの方がやんちゃで甘えん坊、メスの方が穏やかでクールな場合が多いです。

オスは縄張り意識が強いため、家族を守ろうとすることも多いかもしれません。

ただ、実際は個体差もありますので、落ち着いている男の子もいれば、おてんばな女の子もいますよ。

⑩シーズーは本当に毛が抜けない？

シーズーは、ダブルコートの犬としては抜け毛が少ない方ですが、まったく抜けないわけではありません。

ブラッシングをすると、それなりの毛が取れると思います。

ブラッシングをしないと、抜けた毛がフェルトのように固まってしまうため、できるだけ毎日お手入れしてあげましょう。

また、抜け毛の量は個体差も大きく、換毛期でもあまり抜けない子もいれば、たっぷり抜ける子もいるようです。

シーズーであまりに抜け毛が多い場合、皮膚疾患の可能性も疑われますので、一度動物病院で診てもらうと安心ですね。

まとめ

✔シーズーは明るく温厚で、飼育しやすい犬種
✔丸い目と短い鼻、ずんぐりした足がキュート
✔豊かな被毛は、伸ばしても切っても結んでも◎
✔価格は20万～40万が相場で、里親の募集は少ない
✔プライドが高く頑固な面もあるため、甘やかしすぎは禁物

シーズーは、長年にわたって日本で安定した人気を誇る犬種です。

小型犬の中では比較的落ち着きがあり、無駄吠えも少ないことから、初心者の方にも向いています。

ビー玉のような瞳に鼻ぺちゃの顔が、なんとも言えず愛嬌があって可愛らしいです。

ただし、短頭種ならではのリスク(暑さに弱い・気管の病気になりやすい)もありますので、十分に注意しましょう。

また、独立心が強く頑固なところもあるため、甘やかしすぎて主従関係の構築ができないと、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまうこともあります。

たっぷりの愛情を注ぎつつ、愛犬のためにも頼れるリーダーでいることが大切です。