フレンチブルドッッグのしつけの全知識トイレ・無駄吠え・噛み癖の効果的なしつけを解説

フレンチブルドッグと一緒に生活していくなら、他人に迷惑をかけない為にも、しつけは絶対にしなくてはいけません。

しかし「しつけって何を教えればいいの?」「しつけってどうやればいいの?」と分からないことが多いですよね。

中にはフレンチブルドッグのしつけをしているけど、上手くいかないと悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、フレンチブルドッグのしつけのポイントや必要な7つのしつけについて解説していきます。

フレンチブルドッグのしつけについて詳しく知りたい方は是非参考にしてください。

フレンチブルドッグのしつけはいつからすべき?

フレンチブルドッグに限らず、犬のしつけは早めに始めた方がいいです。

成長してからでもしつけはできますが、子犬の頃からの方が物覚えがよく、しつけがスムーズに進むでしょう。

特に生後3週~12週は「社会化期」と呼ばれる、フレンチブルドッグの今後の成長に大きく関わる重要な期間です。

しかし、子犬の販売・譲渡は「生後56日を過ぎてから」と決まっているので、どんなに早く迎え入れても生後8週は過ぎていることになります。

その為、迎え入れてからしつけができるのは、約1ヶ月しかありません。

なので、フレンチブルドッグを迎え入れたらすぐにしつけができるよう、あらかじめ準備をしておきましょう。

既に社会化期を過ぎたフレンチブルドッグを迎い入れる場合も、しつけは早めに始めることをおすすめします。

フレンチブルドッグにしつけをする際の3つのポイント

フレンチブルドッグのしつけをする際には、抑えておきたい3つのポイントがあります。

これからご紹介する3つのポイントを知っておくこと、しつけが上手くいきやすくなるので、しっかり確認しておきましょう。

1.短い時間で集中的に教える

犬が集中してトレーニングをできるのは、大体5分程度と言われています。

ダラダラと長時間続けていても飽きてしまうので、フレンチブルドッグにしつけをするときは、5~10分の短い時間でトレーニングをしましょう。

短い時間で数回に分けて、繰り返し教えてあげるのが効果的です。

集中力が切れているようであれば、愛犬が好きな遊びをしたり、家の中を軽く歩いて気分転換をさせましょう。

気持ちを切り替えてから再度トレーニングをした方が、集中力も続いて良いトレーニングができます。

2.たくさん褒めて叱るは少なめに

褒めるときのポイント叱るときのポイント
・名前を呼んで褒める
・声のトーンをあげる
・褒めると一緒に撫でてあげる
・上手にできたらたくさん褒めてあげる
・名前を呼ばずに叱る
・声を低く短く叱る
・悪いことをしたらすぐに叱る
・叱ったままにしない

フレンチブルドッグのしつけトレーニングが上手にできたときは、たくさん褒めてあげましょう。

褒めるときは、普段の声よりトーンをあげて、名前を呼びながら「ヨシヨシ」と撫でたりして褒めてください。

名前を呼んで褒めることで、「名前を呼ばれる=嬉しいこと」と認識してくれます。

逆に叱るときは名前を呼ばないようにしましょう。「名前を呼ばれる=られる」と認識してしまうと、しつけが難しくなります。

そして、叱るときは悪いことした瞬間に叱ってください。悪さに後から気付いて叱っても、フレンチブルドッグは何が悪いことなのか理解することができません。

また、声を低くして叱ることで、普段の声と褒めたときの声で違いが生まれるので、フレンチブルドッグが悪いことだと理解しやすくなります。

3.できなくても根気強く教えて最後は成功して終わらせる

フレンチブルドッグは賢くて物覚えの良い犬種ですが、しつけが思うようにいかないこともあります。

もし、上手くいかなかったとしても、それを理由に叱るのは絶対にダメです。

根気強く教え続けていれば、フレンチブルドッグもできるようになるので、繰り返し教えてあげましょう。

また、上手くできないトレーニングがあっても、最後はトレーニングを簡単なものに変えていいので、成功させてから終わらせてください。

成功した後、褒めて終わらすことで、良い経験として印象して残り、今後のしつけがスムーズにいきやすくなります。

フレンチブルドッグに必要な7つのしつけについて解説

それではフレンチブルドッグに必要な7つのしつけについて解説していきます。

どれもフレンチブルドッグと一緒に生活していく中で必要なしつけとなっているので、マスターできるように根気強く続けていきましょう。

1.アイコンタクト

・名前を呼んで目が合ったら褒める
・目が合わないときはおやつを使って視線を誘導してみる
・家の中から始めて散歩中・遊び中など、様々な場面でできるようにしていく

まずは犬のしつけの基本となるアイコンタクトをできるようにしましょう。

アイコンタクトができるようになれば、しつけがスムーズに進みますし、散歩での飛び出しや拾い食いのようなトラブルを防ぐことができます。

愛犬の名前を呼んで目が合ったら、ヨシヨシと褒めてあげてください。中々目が合わないときは、おやつで視線を誘導して目が合ったら、ご褒美としておやつをあげましょう。

ただ、フレンチブルドッグは肥満になりやすいので、おやつの与える量には注意が必要です。アイコンタクトの上達に合わせて、徐々におやつを減らして褒めましょう。

そして、家の中でアイコンタクトができるようになったら、散歩中、遊んでいるときなど、気が散ってしまう場面でもできるようにトレーニングをしてください。

どこでも名前を呼んでアイコンタクトが取れるようになれば完璧です。

2.トイレトレーニング

・トイレはケージ内に一つで場所は決めたら動かさない
・床の匂いを嗅いでうろうろし始めたらトイレに連れていってあげる
・できたら大袈裟に褒める

フレンチブルドッグのしつけの悩みとして、よく挙げられるのかトイレトレーニングです。

イレトレーニングでは、サークル内にトイレを一つ設置して、決めた場所から動かないようにしましょう。

最初は上手くできないことも多いですが、トレイが2つだけあったり、場所を変えてしまうとフレンチブルドッグが場所を覚えられず困惑してしまいます。

またトイレは、いつでも行けるように、見守れる間はケージ扉は空けておいて、自由に行き来できるようにしておきましょう。

床の匂いを嗅いでうろうろし始めたらトイレのサインなので、慣れるまではトイレの場所まで誘導してあげてください。

トイレに失敗しても叱らず黙って片付けて、上手くできたら大袈裟に褒めてあげましょう。

3.引っ張り癖のしつけ

・リードを短く持つ
・飼い主さんの横を歩かせる
・少しでも前に行ったらすぐ止まる

フレンチブルドッグは力が強く、散歩時に引っ張り癖が付いてしまうこともいます。

成長してくると力も強くなるので、引っ張り癖は子犬頃からきちんとしつけておくといいでしょう。

引っ張り癖のしつけをするときは、リードを短く持って飼い主さんの横を歩かせます。

少しでもフレンチブルドッグが前に行ったら、すぐに止まってください。止まった後、アイコンタクトが取れたら再度歩き始めましょう。

また、前に行ったら止まって逆方向に歩き出すのも効果的です。

フレンチブルドッグに合わせて散歩するのではなく、人に合わせて散歩をさせるぐらいの気持ちで、引っ張り癖のしつけをしていくと、上手くいきやすいでしょう。

4.無駄吠えのしつけ

・基本は無視をし続けて一切要求に応じない
・ケージ内で吠えるときは布を被せて暗くする
・吠えるタイミングが把握できているなら吠えた瞬間に大きな音を鳴らす

無駄吠えのしつけの基本は、吠えてもとにかく無視を続けることです。

フレンチブルドッグが吠えているときに反応してしまうと、吠えると「反応してもらえる」「要求を聞いてもらえる」と勘違いして、事ある毎にすぐ吠えてしまうようになります。

かまって欲しいとき、ケージから出してもらいたいとき、何か要求をするように吠えてきても、ひたすら無視を続けてください。

ケージに入れたときに中々吠え止まない場合は、布を掛けて暗くすると、冷静になって吠えるをやめることがあります。

また、宅配・来客・家族の帰宅など、インターホンや玄関の音で吠える場合、ある程度時間を把握できるなら、事前に準備して吠えた瞬間に大きな音を鳴らすのも効果的です。

ともあれまずは、基本である吠えても無視をし続けることを繰り返しましょう。根気強く続けて様子見ながら、他の対策を試すか考えてみてください。

5.噛み癖・甘嚙みのしつけ

・遊でいる最中は噛まれたら無視して遊び中止
・物を噛んでいるときは大きな音をフレンチブルドッグの見えないところで出す
・噛んでもいいおもちゃを与えてストレス発散も大切

様々な物・場所を噛んで、ダメにしてしまう噛み癖に悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。

フレンチブルドッグは噛む力が強く、小さい内からしつけをしておかないと、成犬になってとき、大きなトラブルを招くかもしれません。

生後4ヶ月頃から歯の生え変わりで、とにかく色んなものを噛みますが、噛んでいいものと悪いものを区別させる必要があります。

遊んでいる最中に手を噛まれたりした場合は、「痛い」と冷静な口調で手を離し、遊びをやめて無視をしてください。飼い主さんを噛んだら遊びが終わってしまうと学んでいきます。

また、噛んでいけないものを噛んでいるときは、大きな音を出して噛んだら嫌なことが起こると認識をさせましょう。

このとき、人がいると大きな音がなると覚えないよう、フレンチブルドッグの視界に入らないようにすることが重要です。

ただし、物を噛んでしまっているのは、犬の欲求でもあるので、ビックリして離したら、嚙んでもいいおもちゃを与えましょう。

嚙み癖・甘噛みの対策として、嚙まれて困るものは事前に「隠す」「カバーかける」「ビターアップルスプレーなどの便利なアイテムを使う」と、被害を抑えられます。

6.お留守番のしつけ

・短い時間から徐々にお留守番の時間を伸ばす
・お出かけ前に声を掛けない、帰宅したら冷静に対処する
・飼い主さんは絶対に帰ってくる、お留守番は普通のことと覚えてもらう

フレンチブルドッグと一緒に生活していると、お留守番をさせる場面が必ず出てくるでしょう。

お留守番のしつけをしておかないと、不安分離症になって、お留守番中に問題行動を起こしたり、体調不良の原因となります。

いきなり長時間のお留守番はできないので、まずはケージに入れて30秒程、別の部屋に移動して姿が見えないようにしてください。

徐々に時間を伸ばしていき「飼い主さんは絶対に帰ってくる」と愛犬に覚えさせていきましょう。慣れてくれば数時間はお留守番できるようになります。

同時に、大好きなおもちゃや知育玩具をケージに入れて、一人遊びに慣れさせておくといいですね。

そして、お留守番させるときは「出かけるときは犬に気付かれないように、帰ってきても冷静に対処する」のが理想です。

お出かけ前に声をかけてしまうと、飼い主さんがいないとすぐ分かって吠えたり、帰宅後に興奮して寄ってきてるところに、テンション高めで褒めてしまうと異常な興奮状態となってよくありません。

お出かけ前の声掛けしない、帰宅後しても冷静に対処することで、お留守番は怖くない普通なことと認識してもらいます。

しつけで褒めることは大切なんですが、お留守番のしつけでは、フレンチブルドッグが落ち着いてから、普段の声のトーンで褒めてあげてください。

お留守番が上手くできるようになれば、短時間ならフリーでお留守番させることもできるでしょう。フレンチブルドッグは体温調整が苦手なので、お出かけの際の室温管理には注意してくださいね。

7.コマンドトレーニング

・おやつで視線を注目させて教えたいコマンドの姿勢に誘導する
・コマンドの指示の言葉は統一する

コマンドを覚えてもらうことで、フレンチブルドッグをコントロールしやすくなります。

「お座り」「待て」「伏せ」「よし」「おいで」「はなせ」「ハウス」「ダメ」「お手」「おかわり」など、色んなコマンドがあるので、少しずつ覚えさせていきましょう。

特にコマンドを覚えさせる順番はないですが、「お座り」「待て」「伏せ」が基本コマンドとして最初の方に教える方が多い印象です。

最初コマンドを教える際には、おやつを見せて愛犬の視線を注目させ、教えたいコマンドの姿勢に誘導してあげましょう。

お座りなら、おやつを上にあげれば視線も上がるので、自然にお座りの姿勢になります。不十分ならお尻をちょこっと下に押して、正しいお座りの姿勢にしましょう。

待ては、お座りの状態のまま待て。少し後めにおやつを下げれば視線も下がって伏せの状態になります。視線だけを動かすようなら体を地面に付けるよう教えてあげましょう。

また、コマンドの指示を出すときは、言葉は統一した方がいいです。

「お座り」「シット」「座れ」のように同じコマンドなのに言葉が違うと、フレンチブルドッグも戸惑ってしまいます。

言葉の統一は全てのコマンドに言えることなので、同居人がいる場合は、話して合って言葉の統一をしておきましょう。

まとめ

・フレンチブルドッグのしつけできる限り早めに始める
・フレンチブルドッグにとって生後3週~12週の社会化期は重要な期間
・フレンチブルドッグのしつけをする際には「短い時間で集中的に教える」「たくさん褒めて叱るは少なめに」「できなくても根気強く教えて最後は成功して終わらせる」の3つのポイントを意識する
・フレンチブルドッグに必要なしつけは「アイコンタクト」「トイレ」「引っ張り癖」「無駄吠え」「嚙み癖・甘嚙み」「お留守番」「コマンド」の7つ

今回はフレンチブルドッグのしつけについて解説しました。

しつけはフレンチブルドッグを家族として迎えてから、できる限り早めに始めた方がいいです。

特に生後3週~12週の社会化期の間に迎えいれた場合、フレンチブルドッグにとって重要な期間となるので、しっかりしつけをしましょう。

フレンチブルドッグに必要なしつけは「アイコンタクト」「トイレ」「引っ張り癖」「無駄吠え」「嚙み癖・甘嚙み」「お留守番」「コマンド」の7つです。

しつけをする際には「短い時間で集中的に教える」「たくさん褒めて叱るは少なめに」「できなくても根気強く教えて最後は成功して終わらせる」の3つのポイントを意識してくださいね。

ただ、しつけについての理解が深まっても、いざしつけをしてみると上手くいかないことがあると思います。

フレンチブルドッグにも一匹ずつ個性があるので、しつけに関する理解だけでなく、自分の愛犬はどんな子なのかも、一緒に生活する中で考え理解してあげると、しつけも上手くいきやすくなりますよ。