ヨークシャーテリアの平均価格は？値段に差が出る7つの理由も解説

ヨークシャーテリアの可愛さや美しい毛並みに魅せられて、家族にお迎えしたいと考えている方は多いでしょう。

ペットショップやブリーダーで購入できるヨークシャーテリアですが、値段の差について不思議に思っている方もいるはず。

そこでこの記事では、ヨークシャーテリアの値段相場をペットショップとブリーダーで実際に調査し、平均相場や値段の差の理由について解説しています。

ヨークシャーテリアを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

ヨークシャーテリアの値段相場は「30万円～50万円」

※ブリーダーナビ、ペットショップのコジマの値段を参照しています。（ただし、生体ですのでそのときにいる個体によって価格が異なります。）

ブリーダーとペットショップの値段を調査してみました。

ヨークシャーテリアの値段は個体によってかなり差がありますが、最多販売価格帯は「30万円～50万円」でした。

最低でも25万円ほどはするので、ワクチン代やペットショップの保証費用などを含めると、最低でも40万円は用意しておきたいところです。

ペットショップとブリーダーでは、それほど価格に差はありませんが、個体によって大きく変わります。その理由を次章で見ていきましょう。

ヨークシャーテリアの値段はどう決まる？値段に差が出る7つの理由を解説

ヨークシャーテリアの値段に差がつく理由を7つピックアップしました。

当然ですが、子犬の値段に定価はありません。犬種ごとの人気度や需要、犬の質、市場の相場などを総合的に判断して値段を決めていきます。

その結果、20万円台で購入できる子もいれば、100万円近くする子もいます。何が値段の差になるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1：【血統】両親がチャンピオン犬なら高額になる

子犬の親がチャンピオン犬なら値段は跳ね上がり、血統が良ければ値段が高くなります。

親がチャンピオン犬なら、生まれた子犬もまた将来的にスタンダードに近い犬に成長する可能性があることから、高い値段で売られることが多いです。

今回調査した子犬にはいませんでしたが、親がチャンピオン犬の子犬の中には100万円を超える子もいます。

2：【見た目と犬種標準】顔つきや骨格がJKCの標準に近い個体は高くなる

ヨークシャーテリアは、全犬種血統発行団体であるジャパンケネルクラブ（JKC）が定めた基準、犬種標準に近ければ近いほど、値段が高くなります。

犬種標準とは、犬の基準となる姿を文章化したもので、犬を交配させるときや、ドッグショーでの判断基準として使用されています。

例えば、各部位のサイズ、毛質、体格などを細かく定めています。この基準に近いほど値段が高くなるのです。

他にも、スタンダードに近い骨格をしていたり、耳の大きさ、耳の大きさ、歯並びなど、見た目の良さや可愛さによって大きく値段が変わってきます。

3：【サイズ】小さい方が高い

犬種標準に基づく大きさがもっとも価格が高くなるのですが、ショードッグとしての価値より、ペットとしての価値は体が小さい方が高いといわれています。

トイプードルからティーカッププードルが誕生したり、柴犬から豆柴が誕生したように、ペットとしては小さな犬の方が人気があります。

ヨークシャーテリアはペットとして販売するときには体が小さいほうが売れやすく、値段も高く設定できます。

4：【毛質】毛並みがいいほど高額になる

ヨークシャーテリアは一生のうち7回も毛色が変化すると言われ、「動く宝石」とも言われるほど美しい毛並みが魅力の犬です。

毛並みがとても美しく、艶があって健康的な被毛のヨークシャーテリアは高額で販売されます。

ただし、子犬の頃に毛質を見極めるのは難しいといえます。

どのような毛質の親から生まれてきたのかといったことを確認するほかに、毛質を良さを判断する術がありません。ペットショップでは不可能ですので、毛質を確認したいのなら、ブリーダーさんに親犬を見せてもらいましょう。

5：【性別】子供を産めるメスの方が高くなる

オスとメスの平均価格を調べてみると、オスの平均価格が40万円なのに対し、メスの平均価格は46万円でした。

オスとメスではおよそ6～10万円ほどの差があります。

メスが高い理由は、子犬を産めるメスを手元におきたがるブリーダーが多く、流通するメスが少ないことがあげられます。

他にも、メスの方がおとなしい性格をしているため飼育しやすい、サイズが小さいといった理由も。

ただし、メスであっても、犬種標準や見た目の可愛さなどから判断してオスより安く販売されていることはあります。

6：【月齢】月齢が若い方が高く、成犬に近づくほど安くなる

ヨークシャーテリアに限らず、犬は生後2～3ヵ月頃がもっとも高く、生後6ヵ月を超えると途端に値段が安くなります。その後、成犬に近づくほどに値段がドンドン下がっていきます。

小さくてかわいい子犬ほど人気があるため、生後2ヵ月～3ヵ月の子犬は高額で販売されています。

反対に月齢があがると売れ残る可能性あがるため、早く買い手が付くよう値段を下げて販売します。上記の表にあるように、もともとの値段より半分くらいになっていることも珍しくありません。

7：【健康】健康状態の問題や身体的欠陥があると安い

健康不安があるヨークシャーテリアの子犬は、健康な子犬より安く売られる傾向にあります。

月齢が若く、見た目もかわいいのになぜか安いのは、先天性の病気がどこかに隠れているかも知れません…。

ショーケースに入ったまま病気の有無を判断するのは難しいため、ペットショップなら店員さんに言ってヨークシャーテリアの子犬を抱っこさせてもらい、上記のような項目をチェックしておきましょう。

購入する際には、万一購入後に病気が発覚したときのペットショップの対応なども聞いておくと安心です。

ペットショップによっては、購入後数ヶ月または1年以内に子犬が病気で亡くなった場合、同程度の子犬を保障する生体保証のような保険を用意している場合があります。

ヨークシャーテリアの子犬を購入する際に、そういった保険があるかどうかも確認しておきましょう。

ヨークシャーテリアの飼育にかかる生涯費用を計算トリミング代や病院代は？

ヨークシャーテリアの飼育にかかるお金は生体代だけではなく、毎日のフード代のほか、病気をしたときの治療費や病気の予防費など、生涯育てていくための費用が必要です。

目安ではありますが、ヨークシャーテリアを生涯飼育するための費用について調査してみました。

1：ヨークシャーテリアの初期費用は33万円～58万円

これが、ヨークシャーテリアをお迎えした時に必要な初期費用の目安で、およそ33万円～58万円です。

生体代だけではなく、ケージやトイレ、ブラシなどのお手入れ用品も必要になってきます。

数千円ですむものもあれば、ケージやサークルのように数万円するものもあります。

このほかにも、ペットショップですでに受けていたワクチン接種費用や生体保険などの費用が必要な場合がありますので、ヨークシャーテリアを購入する際に確認しておきましょう。

2：去勢・避妊・病院代は年間3万円～5万円

愛犬の健康を守るためには医療費や予防費はどうしてもかかってきます。

狂犬病予防の注射、混合ワクチンの他、フィラリア予防薬や検査費用、ノミ・ダニ駆除薬は毎年必要です。このほかにも病気をしたときの治療費も必要です。

そのうえ、動物には私たち人のように健康保険がないため、治療費は全額飼い主負担です。

アニコム損保が発表した「アニコムどうぶつ白書2020 」によると、ヨークシャーテリアの年間治療費の平均は75,597円。犬全体の治療費が70,683円ですので、ヨークシャーテリアは他の犬種よりも治療費がかかりやすい犬種であることがわかります。

ただし、この金額はあくまでも平均ですので、健康でいてくれるならこの金額以下で済むことがありますし、反対に病気がちならこれ以上の金銭的な負担がかかってくることがあります。

治療費が安くなるペット保険を各保険会社が販売していますが、その保険料はもちろん飼い主負担です。

保険に加入するか、すべて実費で治療費を支払うかは家庭の金銭事情などによって変わってきますが、いずれにせよ、ヨークシャーテリアを家族として迎えるなら、大きな治療費がかかっても後悔しないようしっかり準備しておく必要があるといえるでしょう。

3：フード・消耗品費・トリミング費は年間15万円～28万円

ドッグフードやトイレシーツなどの消耗品、トリミング費用など、毎月かかる費用は12,000円～23,000円、年間にすると15万円～28万円です。

ドッグフードは愛犬の健康を左右する大切なものですので、良質なフードを選ぶようにしましょう。

また、ヨークシャーテリアは毛が伸びる犬種のため、毎月のトリミングは欠かせません。

ペットサロンでプロにカットしてもらうと、毎月6,000円～10,000円ほどかかりますが、汚れやすい部分のカットなど、自分で出来る範囲は自分でカットすれば、毎月の費用を抑えることが可能です。

ヨークシャーテリアのセルフカットについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

関連記事

ヨークシャーテリアのカット人気ランキングTOP5料金相場やセルフカット方法も解説

シルクのような美しいヨークシャーテリアの毛。以前はフルコートと呼ばれる引きずるほど毛を伸ばすスタイルが流行していましたが、近年ではかわいい姿にカットする飼い主さんが多いようです。ヨークシャーテリアの毛は伸び続けるので、必然的にカット[…]

ヨークシャーテリア1頭の生涯費用は290万円～520万円以上

ヨークシャーテリアの平均寿命が約14歳ですので、14年一緒に生活したと仮定すると、生涯で285万円～520万円にもなります。

これに、病気をしたときの治療費がかかってきますので、かなりの費用が必要になってきます。

お金だけではなく、お世話をする時間も必要ですので、犬にどれだけの時間とお金をかけられるか、お迎え前に今一度家族で話し合ってみましょう。それでもやっぱりお迎えしたいということなら、ぜひお迎えして、ヨークシャーテリアとの幸せな暮らしを楽しんでくださいね。

まとめ

今回は、ヨークシャーテリアの飼育にかかる費用について解説してきました。

ヨークシャーテリアの価格にペットショップとブリーダーとの差はないものの、見た目や性別、血統、毛並みなどの個体差によって大きく金額が変わってきます。

また、ヨークシャーテリアを生涯飼育していくための費用は、約290万円～520万円です。経済的な不安がないかを今一度確認し、余裕を持ってかわいいヨークシャーテリアをお迎えしてくださいね。