トイプードルの値段相場は?色・性別・サイズなどによる違いも解説

「可愛いトイプードルが飼いたいでも値段が気になる…」という方は多いと思います。

実際、子犬の価格は年々上がり続けており、特に人気ナンバーワンのトイプードルはかなり高額で売られるようになりました。

それでも、賢くて愛らしいトイプードルと十数年一緒に暮らせるなら、決して高い出費ではないのかもしれません…

この記事では、実際にリサーチしたトイプードルの価格相場や、値段を左右する要素、ペットショップとブリーダーの比較などについてご紹介していきます。

トイプードルの値段相場は「30万~40万」

犬種ブリーダー価格ペットショップ価格
トイプードル99,800円~1,250,000円258,000円~1,058,000円
チワワ77,000円~778,000円158,000円~678,000円
柴犬88,000円~2,400,000円98,000円~308,000円
フレンチブルドック300,000円~880,000円258,000円~728,000円
ポメラニアン178,000円~1,368,000円178,000円~738,000円
ミニチュアダックスフント158,000円~450,000円208,000円~558,000円
シーズー150,000円~588,000円168,000円~438,000円
ミニチュアシュナウザー232,000円~450,000円258,000円~478,000円

「ブリーダーナビ」「ペットショップのコジマ」の検索結果を参照

ブリーダーのサイト、およびペットショップのサイトで検索した結果、トイプードルの子犬の最多価格帯は「30万~40万」でした。

他の人気犬種と比べても、トイプードルは高額な方であることが分かります。

10万円台で売られている子はまれで、ある程度大きくなっている子でも20万円以上する場合が多いです。

特に最近はトイプードル人気とステイホームの影響のせいか、価格が高騰しています。

トイプードルの値段を決める8つの要素:色・性別・サイズなどによって変わる

トイプードルの値段を左右する8つの要素値段への影響度
1.毛色 5.0
2.大きさ 5.0
3. 4.5
4.血統 4.0
5.年齢 4.0
6.性別4.0
7.健康 3.5
8.毛質
3.0

上でご紹介した価格表を見ても分かるように、同じトイプードルでも安い子では約10万円、高い子では100万円以上します。

トイプードルの場合、特に価格に影響するのは毛色・大きさ・顔などの見た目の要素です。

トイプードルの値段を左右する8つのポイントを見ていきましょう。

 1:【毛色】人気のレッドやアプリコットは高め。ミスカラーは安い

レッド・アプリコット30万~50万円
シルバー・ブラウン25万~45万円
白・黒20万~40万円

トイプードルの価格は、カラーによって違います。

1番人気は、テディベアカットが似合うレッドとアプリコットです。平均して30万円以上の値段が付いています。

また、あまり見かけないシルバーやブラウン、カフェオレなどのカラーも少し高くなることがあります。

もっともリーズナブルなのは、白と黒です。それでも近ごろは高騰していますが、レッド系に比べると10万円以上安いこともあります。

ちなみに、JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)が公認しているトイプードルのカラーは、以下の14色です。

✔レッド
✔アプリコット
✔ホワイト
✔クリーム
✔ベージュ
✔ブラック
✔ブラウン
✔シルバー
✔グレー
✔シルバーベージュ
✔シルバーグレー
✔ブルー
✔カフェオレ
✔シャンパン

基本色は「白・黒・ブラウン」で、その他はこれら3色をもとに生まれた中間色です。

いずれのカラーも単色がスタンダードですが、中にはいくつかの色が混ざった子もいて、「ミスカラー」や「パーティーカラー」と呼ばれます。

JKCの公認カラーではないため、通常は安くなりますが、ショップによっては希少カラーとして高く売ることもあるようです。

2:【大きさ】小さいティーカッププードルは高額…

トイプードル30万~40万円
タイニープードル40万~60万円
ティーカッププードル60万円~

トイプードルの価格に大きく影響するのが、大きさです。基本的には、小さければ小さいほど高額になります。

通常のトイプードルは体重3~4kgですが、2~3kgの子は「タイニープードル」、2kg未満の子は「ティーカッププードル」と呼ばれます。

ブリーダーのサイトを参照すると、タイニープードルは40万円以上、ティーカッププードルになると60万円以上が相場です。

ただし、最終的にどこまで大きくなるかは育ててみないと分からない点にご注意ください。

「タイニー予想」「ティーカップ予想」として売られていても、実際は普通サイズになる子もたくさんいます。

トイプードルのサイズに関しては、以下の記事も参照してください。

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3:【顔】マズルの詰まった可愛い顔立ちは高い…

顔の可愛いトイプードルは高い

トイプードルは「可愛さ」に惹かれて飼う人が多いため、顔立ちによっても価格は変わります。

一般的には、マズルの詰まった幼い顔立ちの方が高額です。

本来のプードルはマズルが長めなのですが、近年はテディベアカットが人気ということもあり、クマのぬいぐるみのようにマズルの短い子の方が人気があります。

また、目の形も本来なら切れ長の「アーモンドアイ」が良いとされていますが、最近はボタンのようにまんまるな目が人気のようです。

特に人気色のレッドやアプリコットで、マズルが短く目の丸い子は、かなりの高値が付くこともあります。

 4:【血統】チャンピオン系統のトイプードルは100万円以上する子も…

良血統のトイプードルは高額

トイプードルの中でも特に高額な子は、チャンピオン血統の子が多いです。

両親犬や祖父母犬にドッグショーのチャンピオンがいるような場合、良血統ということで価格が高騰します。中には100万円以上する子もいるほどです。

ただし、家庭で可愛がって飼うことが目的であれば、チャンピオン血統にあえてこだわる必要はないでしょう。

5:【年齢】子犬ほど高く、成犬に近づくほど安い

生後3ヶ月の平均価格30万~50万円
生後7ヶ月以降の平均価格20万~40万円

トイプードルに限りませんが、子犬であればあるほど価格は高くなります

現在は動物愛護法で、生後56日を経過しない子犬や子猫の販売は禁止されているため、一番小さい子で生後2~3ヶ月です。

参考に、生後3ヶ月のトイプードルと、生後7ヶ月のトイプードルの価格を比較したところ、10万~20万の価格の差が見られました。

1歳を過ぎた成犬になると、10万円台で販売するショップもあります。

6:【性別】トイプードルはオスよりメスの方が高い

オスの平均価格約30万
メスの平均価格約35~40万

これもトイプードルに限りませんが、室内で飼う小型犬はオスよりメスの方が高額です。

大体5~10万円ほど、オスよりも平均価格が高くなります。

理由としては、「メスの方が性格が穏やかで飼いやすい」「メスの方がサイズが小さめ」「オスと違って足を上げておしっこしない」などが考えられます。

つまり、飼いやすい子が多いということですね。

また、ブリーダー側の都合として、繁殖のためにメスを何匹か手元に残しておく必要があるため、オスの方が市場に出やすいという事情もあります。

7:【健康】体調に不安があるトイプードルは安く売られることも…

✔目やにや涙が多くないか?
✔鼻水が出ていないか?鼻が適度に湿っているか?
✔口臭が強くないか?かみ合わせが悪くないか?
✔耳の中が汚れていないか?臭いはないか?
✔毛にツヤがあるか?
✔肛門がキレイか?
✔歩き方が不自然ではないか?
✔抱き上げた時にずっしり感があるか?

年々価格が高くなっているトイプードルですが、その中であまりに安く売られている子も考えものです。

もしかしたら、先天的な病気や、体調に不安がある可能性も考えられます。

たとえば、歯のかみ合わせが悪い子は割引されていることが多いのですが、単なる見た目の問題ではなく、口内環境が悪化しやすいリスクがあります。

さらに、犬風邪(ケンネルコフ)膝蓋骨脱臼(パテラ)PRA(進行性網膜萎縮症)などの病気を持っている子もいるため、安さだけにつられて購入するのは危険です。

上記のチェックポイントを参考に、健康な子犬を選んでください。

遺伝子検査や健康診断をしっかり行なっているブリーダーから購入するのが一番おすすめです。

8:【毛質】毛量が多く、巻き毛がしっかりしているトイプードルほど高い

トイプードルの子犬

トイプードルといえば、クルクルの巻き毛が魅力ですよね。

一般的には、毛の巻きが強い子の方が人気があるため、価格も高く設定されます

ただし、巻きの弱い子も「ポメラニアンみたいで可愛い」と感じる人もいますので、好みは人それぞれです。

また、毛量も大事なポイントで、毛がたっぷりある子の方が見栄えが良く、色々なカットを楽しめるため高くなります

ただし、毛量も巻き毛も成犬になってから増える子もたくさんいますので、成長を見守ることも大切です。

トイプードルを買うなら、ブリーダーとペットショップどっちの値段が安い?

種類ブリーダーペットショップ
オス(レッド)99,800円~1,010,000円248,000円~528,000円
メス(レッド)266,000円~1,250,000円258,000円~728,000円
オス(ホワイト)280,000円~800,000円298,000円~458,000円
メス(ホワイト)330,000円~682,000円328,000円~528,000円

「ブリーダーナビ」「ペットショップのコジマ」の検索結果を参照

ブリーダーとペットショップではどちらがトイプードルを安く買えるか、レッドとホワイトのオスとメスの価格をリサーチしました。

「ブリーダーの方が直販だから安い」というイメージがありますが、実際はそれほど大きな差はないようです。

最安99,800円で販売しているブリーダーもいますが、全体的にはペットショップと同じような価格帯ですし、むしろ希少価値の高い子には高値が付いています。

熱意を持って繁殖に取り組んでいるブリーダーほど、労力も経費もかかっていますので、その分が価格に反映されるのは仕方ないことです。

特に最近人気のティーカッププードルなどは、ペットショップにあまり出回っていないため、専門に扱っているブリーダーからそれなりの値段で購入するのが一番確実と言えます。

トイプードルの生涯費用。トリミング代や病院代は?

トイプードルにかかるお金は、生体代だけではありません。

飼育する中では、フード代や各種消耗品代、医療費なども発生します。

ここでは、トイプードルの飼育にかかる費用の一部をご紹介しますので、参考にしてみてください。

トイプードルの初期費用は30万~60万円

生体代300,000~500,000円
畜犬登録料約3,000円
食器1,000円~5,000円
トイレ1,000円~5,000円
ブラシ・スリッカー・爪切りなど2,000円~5,000円
ケージ・サークル5,000円~40,000円
クレート4,000円~10,000円
首輪・リード2,000円~10,000円
おもちゃ1,000円~3,000円
洋服3,000~5,000円
合計300,000円~600,000円

トイプードルをお迎えする時にかかる費用としては、生体代のほかに、身のまわりの必需品やフード代などがあります。

身のまわり品の中で比較的高額なのは、ケージ・サークル代です。

トイプードルは室内犬ですが、室内でも安心していられる愛犬だけのスペースが必要ですので、ケージやサークルは必ず用意しましょう。

その中にクレート(キャリーバッグ)を置いてあげると寝床になりますし、移動の際も抵抗なく入ってくれるようになりますよ♪

初期費用は、生体代にもよりますが、どんなに安くても合わせて30万円は見ておいた方が良さそうです。

去勢・避妊・病院代は年間3万~10万

狂犬病ワクチン約3,500円/年
混合ワクチン5,000円~10,000円/年
フィラリア検査・予防薬5,000円~10,000円/年
ノミ・ダニ予防薬10,000円~20,000円/年
健康診断8,000円~30,000円/年
去勢手術20,000円~30,000円
避妊手術30,000円~50,000円

トイプードルの飼育には、医療費も欠かせません。

去勢手術や避妊手術は1回きりで済みますが、狂犬病ワクチン・混合ワクチン・フィラリアの薬などは毎年かかりますし、健康診断も年に1度は受けた方が安心できます。

さらに、体調が悪そうな時はもちろん病院へ連れて行くことになりますが、ペットの医療費は全額自己負担です。

ペット保険に入ると何割かは補償されますが、その分保険料がかかります(年間2万~6万程度)。

若いうちの医療費はそれほどかからなくても、年齢を重ねれば重ねるほど病院のお世話になる機会が増えるため、保険に入らないならワンちゃん用の貯金をしておきたいところです。

エサ・トリミング・消耗品代は年間10万円以上

ドッグフード月5,000円~10,000円
トイレシートなどの消耗品月1,000~3,000円
トリミング月6,000円~10,000円

コンスタントにかかり続けるのが、ドッグフードやトイレシートなどの消耗品です。

ドッグフードは、他の物と違って「安ければそれでいい」というものではないため、多少高くても愛犬の体に良いものを選んであげることをおすすめします。

その方が、長い目で見れば医療費の節約にもつながるはずです。

また、トイプードルの出費で忘れてはいけないのがトリミング代です。

トイプードルの毛は放っておくと伸び続けるため、月に1度はカットする必要があります。

トイプードルのトリミング代は1回6,000円~10,000円が相場ですので、人間の美容院代よりも高くついてしまうかもしれません。

ドッグフード代とトリミング代を合わせると、それだけで月10,000円以上の出費になる可能性が高いでしょう。

その他もろもろの消耗品を含めると、年間10万円はゆうに超えそうです。

トイプードル1匹あたりの生涯費用は300万円以上

医療費や消耗品代、トリミング代などを合わせると、トイプードルの飼育にかかる年間の費用は20万円以上と予想されます。

ちなみに、アニコム損保の「ペットにかける年間支出調査 2019」によると、犬にかかる年間費用は30万円という結果が出ているようです。

特に、トリミングや洋服にお金をかける飼い主さんが多いことがうかがえます。

犬・猫それぞれについて、病気の治療費やフード代、トリミング料といった各項目にかかる費用を調べたところ、犬では306,801円(前年比92.5%)、猫では158,680円(前年比98.6%)でした。
(中略)
小型犬の方が支出の多い項目は、「シャンプー・カット・トリミング」と「洋服」でした。小型犬は大型犬に比べ、トリミングを必要とするトイ・プードルなどの犬種が人気であることや、犬の洋服を楽しむ飼い主が多いのかもしれません。

アニコム損保の「ペットにかける年間支出調査 2019」より抜粋

トイプードルの平均寿命は14~15歳ですので、年間20万~30万円かかるとすると、生涯費用は「280万~450万」ということになります。

人間の子供とまではいかなくても、トータルで見るとかなりの費用がかかることは確かです。

まとめ

✔トイプードルの生体代の相場は30~40万円
✔メス・子犬・レッド系・小さい・巻き毛・マズル短めの子は高額
✔あまりに安すぎる子は病気の可能性もあるため注意が必要
✔ブリーダーとペットショップの価格差はあまりない
✔トイプードルの生涯費用は平均300万円以上
トイプードルは人気犬種のため、価格は決して安いとは言えません。
特に価格が高くなる要素が多い子ほど高額ですので、たとえば「レッド系のティーカッププードルの女の子」などは100万円近い値が付いていることもあります
かといって、相場より安すぎる子にも何らかの理由がある可能性が考えられますので、価格だけではなく健康状態もしっかりチェックしたいところです。
ブリーダーとペットショップの価格差はそれほどありませんが、ブリーダーの方が色々な子を扱っているため、安い子もいれば驚くほど高い子もいます。
特にティーカッププードルなどの極小サイズは、ブリーダーをあたってみた方が出会える確率が高いでしょう。
また、トイプードルは生体代だけではなく、医療費やトリミング代、消耗品などのランニングコストもかかる点に注意が必要です。
生涯費用は300万円以上と言われますので、お迎えする際は一時的な感情だけで決めず、経済面も含めて冷静に考えることをおすすめします。