ぬいぐるみのようにキュートなトイプードルですが、見た目だけではなく「性格」も気になりますよね。
結論から申し上げると、トイプードルは明るく社交的で、飼い主に従順な子が多いため、性格的にも飼いやすい犬種です。
ただし、性別やカラーによっても多少の違いがありますので、この記事でくわしく解説していきます。
トイプードルの基本的な性格:人なつこく、賢くて飼いやすい
✔活発
✔社交的
✔飼い主に従順
✔賢い
トイプードルは基本的に明るく活発で、コミュニケーション能力の高い犬種です。
人が大好きで、飼い主さんにたっぷりの愛情表現をします。
また、知能が高いのもトイプードルの特徴です。
そのため、しつけが入りやすい一方、しつけをしないとずる賢さを発揮してしまうこともあります。
楽しくコミュニケーションをとりながら、必要なしつけはしっかりと行なうことが大切です。
トイプードルは、オスとメスで性格に違いはある?
オス | ・やんちゃ ・甘えん坊 ・警戒心が強い |
---|---|
メス | ・穏やか ・マイペース ・やや神経質 |
トイプードルの性格は、オスとメスでも多少違います。
一般的に、オスの方がやんちゃでいたずら好きな子が多いです。
本能的な行動としてマーキングをすることも多く、トイレのしつけに苦労することも。
テリトリー意識も強いため、来客や他の犬に吠えることがあります。
ただ、メスよりも甘えん坊な子が多く、何歳になっても飼い主さんの後をついて歩くのもオスが多いようです。
一方、メスのトイプードルは穏やかで育てやすいと言われます。
オスに比べると、マイペースで自立した性格の子が多いです。
ただし、メスには生理がありますので、ホルモンの影響で一時的に気難しくなったり、言うことを聞かなくなったりすることもあります。
もっとも、これらは一般的な傾向に過ぎませんから、結局は個体差が大きいのが実際のところです。
トイプードルは毛色によっても性格が違うカラー別の性格・特徴を紹介
レッド・アプリコット | 活発でやんちゃ |
---|---|
ホワイト | 温厚で甘えん坊 |
ブラック | 落ち着きがあり賢い |
シルバー | マイペースで神経質 |
トイプードルは毛色のバリエーションが多く、JKCの公認カラーだけで14種類もあります。
実は、毛色によっても性格の傾向が多少違うと言われていますので、特に日本で人気の高いカラーの性格をご紹介していきます。
レッド・アプリコットの性格はやんちゃで活発
テディベアカットの似合うレッドと、レッドを薄くしたアプリコットは、日本で大人気のカラーです。
そんなレッド系トイプードルは、やんちゃで活発な子が多いと言われています。
自己主張も比較的激しいため、甘やかしすぎるとわがままな性格になってしまうことも。
子犬のころから、しっかりしつけすることが大切です。
その一方、愛嬌たっぷりで、お茶目な可愛さがあるのもレッド系の特徴。
「やんちゃだけど憎めないキャラ」といったところですね。
白(ホワイト)の性格は明るく人なつこい
ホワイトは、「もっともトイプードルらしいトイプードル」とも言われる色です。
明るく温厚で、人なつこい性格をしています。
人が大好きで甘えん坊なため、長時間の留守番はストレスになってしまう可能性も。
とにかく素直に愛情表現をしてくれる、癒し系です。
他の犬や動物とも仲良くできる子が多く、多頭飼い向きとも言われていますよ。
黒(ブラック)の性格は落ち着いていて忠誠心が強い
ブラックは、性格が安定していると言われるカラーです。
落ち着いた性格ですので、初めて犬を飼う方にもおすすめですよ。
特に忠誠心の強さは随一で、飼い主さんの言うことをよく聞きます。
その一方、見知らぬ人に対してはややクールで恥ずかしがり屋のところもあるようです。
知能・運動神経ともに優れており、頭と体を使うようなおもちゃでの遊びを好みます。
シルバーの性格は少しシャイでデリケート
シルバーのような「中間色」は、トイプードルの中でも比較的シャイで神経質な子が多いと言われています。
トイプードルらしい明るさや人なつこさは持ちつつも、独立心が強く、群れない性質を持つ子が多いようです。
一方、いったん心を許した相手にはたっぷりと愛情表現してくれますし、強い忠誠心を発揮します。
とはいえ個体差も大きく、中にはホワイトのように温厚で甘えん坊な性格の子もいるようです。
甘えん坊な子と警戒心の強い子との二極化が特徴と言えるかもしれません。
トイプードル×他犬種とのミックスの性格・特徴を分析
マルプー(マルチーズ×トイプードル) | ・明るい ・友好的 ・甘えん坊 |
---|---|
ペキプー(ペキニーズ×トイプードル) | ・頑固 ・誇り高い ・自由奔放 |
シープー(シーズー×トイプードル) | ・活発 ・遊び好き ・人なつこい |
チワプー(チワワ×トイプードル) | ・明るい ・人なつこい ・臆病 |
ダップー(ダックスフント×トイプードル) | ・活発 ・遊び好き ・忠誠心が強い |
ポメプー(ポメラニアン×トイプードル) | ・元気 ・甘えん坊 ・警戒心が強い |
トイプードルと他犬種を掛け合わせたミックス犬も人気です。
ミックス犬の場合、両方の犬種の血を引き継いでいますので、それだけ性格も多様性を持ちます。
ここでは、トイプードルの代表的なミックス犬の性格の傾向をまとめてみました。
マルプー(マルチーズ×トイプードル)の性格は元気な甘えん坊
マルプーは、明るくて人なつこいトイプードルと、甘えん坊でちょっぴりシャイなマルチーズのミックス犬です。
どちらも賢くフレンドリーな犬ですので、その間に生まれたマルプーも飼いやすく、しつけがしやすい犬と言えます。
いくつになっても子犬のように元気でやんちゃな可愛さを見せてくれますよ。
ただし、甘えん坊な分、長時間の留守番を苦手としますので、なるべく留守にしない家庭での飼育がおすすめです。
ペキプー(ペキニーズ×トイプードル)の性格は自由気まま
ペキニーズとトイプードルを掛け合わせたペキプーも人気です。
ペキニーズは「猫のような犬」と呼ばれており、「頑固」「プライドが高い」「自由奔放で好奇心旺盛」などの特徴があります。
トイプードルとは、ある意味で正反対です。
ペキプーは、どちらかというとペキニーズの性格を受け継ぐことが多いと言われています。
ただし、トイプードルの友好的で甘えん坊な面も持ち合わせていますので、つかみどころのない魅力がありますよ。
シープー(シーズー×トイプードル)の性格は遊び好きで人なつこい
シープーは、シーズーとトイプードルのミックス犬です。
どちらも元気で活発、遊び好きで友好的な性格をしているため、シープ―も人なつこく飼いやすいと言われます。
また、シーズーもトイプードルも賢い犬ですので、シープ―もしつけが入りやすいです。
子供や他の動物との相性も良く、多頭飼いにも向いていますよ。
チワプー(チワワ×トイプードル)の性格は陽気で少し臆病。
怖がりでデリケートなチワワと、トイプードルのミックスです。
個体差がありますが、チワプーはトイプードルの性格を受け継ぐことが多いと言われています。
チワワの臆病さを、トイプードルの陽気さがうまく埋め合わせている感じですね。
ただ、もちろん個体によってはチワワの性質の方が濃く受け継がれることもあり、その場合は警戒心の強い子になる可能性があります。
ダップー(ダックスフント×トイプードル)の性格は活発でフレンドリー
ダップーは、トイプードルとミニチュアダックスフントのミックス犬です。
どちらも活発で遊び好きの犬ですので、ダップーも陽気な性格の子が多いと言われます。
飼い主さんへの忠誠心も強く、しつけもしやすいですよ。
友好的でコミュニケーション能力も高いため、多頭飼いにも向いています。
ちなみに外見は、どちらの遺伝が強いかによって個体差が大きい点が特徴です。
ポメプー(ポメラニアン×トイプードル)の性格はやんちゃな甘えん坊
ポメラニアンとトイプードルのミックス犬です。
どちらも甘えん坊で人が大好きですので、家庭の可愛いアイドルになってくれるでしょう。
いつも元気で、家の中をコロコロ駆け回る子が多いです。
ただし、ポメラニアンは警戒心が強く臆病な面があるため、その性質を強く受け継ぐ子もいます。
よく吠える可能性もありますので、社会化訓練やしつけをしっかり行なうことが大切です。
トイプードルの飼育に向いている飼い主さんの性格も知っておこう
✔しつこくつきまとわれても嫌がらない
✔犬への出費に抵抗がない
最後に、トイプードルを飼うのに向いている飼い主さんの性格もまとめてみました。
トイプードルはとにかくフレンドリーで飼い主さん大好きな子が多いため、それに付き合ってあげられることが一番大切な資質です。
眠っている時と一人遊びしている時以外は、常に「かまって」モードの子もいますから、それをうっとうしいと感じる方には厳しいかもしれません。
また、性格とは違いますが、犬にかかるお金を気前よく支払えることも重要なポイントです。
トイプードルは毛が伸び続けるため、月に1度の頻度でトリミングが必要ですし、防寒対策として洋服も要ります。
これらの出費に抵抗がないかどうかも、トイプードルを購入する前によく考えてみてくださいね。
まとめ
✔オスの方がやんちゃで甘えん坊のことが多い
✔毛色によっても性格の傾向が異なる
✔ミックス犬はどちらの犬種の遺伝が強いかによって性格が異なる
✔トイプードルの飼育に向いている飼い主さんは「かまってあげられる人」