ロングコート・チワワの特徴・性格・おすすめカット方法まで完全解説

華奢で小さな体に潤んだ瞳が魅力のチワワ。そのなかでも風になびくフサフサの毛が特徴のロングコート・チワワが人気です。

この記事では、ロングコート・チワワの特徴や歴史、おすすめのカット方法などをまとめてご紹介しています。

ペットショップでロングコート・チワワに一目惚れしちゃった人、飼いたいなと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。

ロングコート・チワワの基本情報まとめ

種別超小型犬
原産国メキシコ
平均価格15~48万円
体の特徴
  • 「アップルヘッド」とよばれる丸いドーム型の頭をしている
  • 耳や手脚、尻尾にフワフワとした飾り毛がついている
  • 平均体重1.5~3㎏と小さい
性格の特徴勇敢で機敏。警戒心が強いけれど、飼い主には献身的。好奇心旺盛。
よくあるカットの種類
  • ライオンカット
  • 柴犬風カット
  • たぬきカット
注意点
  • 抜け毛が多いので、こまめなブラッシングが必要
  • 勇敢な性格のため、散歩時のしつけが必須

ロングコート・チワワの基本的な情報についてまとめてみました。

チワワには短毛のスムースコートチワワと、毛の長いロングコート・チワワの2種類がありますが、日本ではロングコート・チワワのほうが人気です。

毛が長く、耳や手脚、尻尾の飾り毛が豊かなので、カットを楽しむ飼い主さんも多く、柴犬風カットやたぬきのように見えるカットなど、ただでさえ愛嬌たっぷりのロングコート・チワワがさらに可愛く見えると好評のようです。

ただ、個体によっては上の毛(オーバーコート)と下の毛(アンダーコート)の二重構造になっているため抜け毛が多く、こまめなブラッシングは必須です。

ロングコート・チワワの歴史

チワワの原産国はメキシコです。当時は「テチチ」とよばれていて、インディアンの一般的な食料として、そして儀式の生け贄として飼われていたようです。

その後、アメリカ人がメキシコからテチチと呼ばれていた犬を持ち帰ったとき、「チワワ州の犬」と呼ばれたことから「チワワ」と呼ばれるようになったのです。

最初は短毛のスムースコートチワワしかいませんでした。そして、長毛種を育種するために、ポメラニアンやパピヨン、ヨークシャー・テリアといった毛の長い小型犬と交配させて、現在のロングコート・チワワが誕生したのです。日本ではスムースコートチワワより、ロングコート・チワワのほうが人気があります。

1904年にアメリカケンネルクラブに純血種では世界最小の犬として登録され、1960年代のアメリカでCMで起用されたことをキッカケに一気に人気が爆発。

1970年代に日本に入ってきたあと、日本の住宅事情にマッチしていること、愛らしいキュートな姿が人々の目にとまり、チワワの人気が急上昇しました。

今では、イエローやレッドといった単色と、ブラックタンやチョコタンといった2色のチワワなどさまざまな毛色が登場しています。

ロングコート・チワワの性格は勇敢で好奇心旺盛

チワワは毛質や毛色による性格の違いはないといわれています。短毛のスムースコートチワワ、長毛のロングコート・チワワどちらも勇敢で好奇心旺盛、臆病で警戒心が強い性格をしています。

また、飼い主には非常に献身的で甘えん坊。従順なところも人気の秘密といえるでしょう。

さらに、とても警戒心が強く勇敢なので、飼い主以外の人や大型犬にも果敢に向かっていく気の強さがあります。体はとても小さいですが、番犬としての役目も果たせるほどの強さを備えています。

一般的に、どの犬も犬種特有のすべての性格を持ち合わせていることが多いのですが、個体によって警戒心が強い面や臆病な面が突出している場合があります。

わが家に迎え入れたチワワがどのような性格でも、家族の一員として優しく迎え入れてあげましょう。

ロングコート・チワワは抜け毛が多い

チワワは交配の影響で、ダブルコートとシングルコートの2種類のタイプがいます。ダブルコートとは、上の毛(オーバーコート)と下の毛(アンダーコート)の2層になっているタイプのことをいい、オーバーコートのみのことをシングルコートといいます。

毛は、オーバーコートが皮膚を保護する役目を担い、アンダーコートが体温を守っています。

シングルコートのチワワは1年を通して毛が生え替わるのに対し、ダブルコートは毛の生え替わる春と秋の換毛期に大量に毛が生え替わるのが特徴です。

また、ダブルコートはふだんでも毎日のように抜け毛があるため、こまめなブラッシングはかかせません。

ブラッシングは抜け毛を取り除くのはもちろんのこと、毛や皮膚の健康維持にも役立ちます。スリッカーブラシやコームなどで毎日ブラッシングしてあげましょう。

ロングコート・チワワの毛のカットやトリミングの方法3ステップ

ロングコート・チワワの飾り毛は、フワフワとして可愛いものですが、汚れやすいのも事実。犬の美容院でカットをしてもらわなくても、自宅で簡単にカットすることができます。

1:カットに必要なグッズを揃える

カットに必要なグッズ特徴
スリッカーブラシクッション性のある土台に「クの字型」の針のようなピンが付いたブラシです。 毛並みを整えるほか、毛のもつれや毛玉をほぐすために使用します。
コーム「くし」のこと。毛並みを整えるほか、毛のもつれを見つけるために利用します。
トリミング用のハサミ犬の毛をカットするための専用のハサミ。いろいろな大きさのものがありますが、小さなものが使いやすい。

ロングコート・チワワの毛をカットするために必要なグッズは上記の3つです。

スリッカーブラシは犬の体の大きさに合わせて選ぶことが大切です。ブラシのピンを手のひらに当ててみて、痛くない物を選びましょう。

金属製のブラシを怖がる場合は無理にブラッシングせず、ゴム性のやわらかなブラシか、手袋型のブラシを用いて優しくブラッシングしてあげると良いでしょう。

また、カットする際には新聞紙やゴミ袋を先に広げておくと、後片付けが簡単にできます。

2:カットする場所と方法の確認する

自宅でトリミングするときは、足とお尻の毛を重点的に次の順番でカットしていきましょう。

  1. コームやスリッカーブラシで毛をブラッシングして、抜け毛や毛のもつれを取り除きます。
  2. 便が付着しないよう、お尻の周りの毛を短くカットする
  3. 肉球周りのはみ出た毛をカットする

足や尻尾の先の飾り毛も、汚れがつきやすかったり、夏場暑そうに見えるなら短くカットしてもかまいません。

3:止血剤を用意しておく

カットする際に愛犬が嫌がらないよう、なるべく短い時間で済ませましょう。今日は肉球周りだけ、明日はお尻周りのカットと分けてカットすると、愛犬に負担がかかりません。

また、トリミング用のハサミを使用するときは皮膚を切ってしまわないよう、慎重にカットしていきます。

万一、皮膚を傷つけてしまってもすぐに止血できるよう、止血剤をそばにおいてカットしていくと安心です。

ロングコート・チワワの可愛いカットの種類を3つ紹介

カットの種類特徴
ライオンカットまるでオスのライオンのようにカットする方法。たてがみやフサフサした尻尾の先まで再現しています。
柴犬風カット柴犬のようなスタイルになるよう、カットする方法。立ち耳を生かしたスタイルです。
たぬきカット丸いたぬきをイメージしたカットスタイル。耳を丸く仕上げるのがポイント。

ロングコート・チワワのカットの種類には、ライオンに見えるライオンカットや、柴犬風カット、たぬきカットなどさまざまなカットがあります。

最初は難しいかもしれませんが、慣れてくるとできるようになります。愛犬の違った可愛い一面を見ることができるかもしれませんね。

1:ライオンカット

可愛さ
カットのしやすさ

胸回りと尻尾の先の毛を残してカットし、まるでオスのライオンのように見えるカット方法です。

胴体をバリカンで刈るため、紫外線の刺激や寒さから体を守れなくなるので注意しましょう。

2:柴犬風カット

可愛さ
カットのしやすさ

一見すると、小さな柴犬にみえなくもない可愛いカットが柴犬風カットです。

チワワの立ち耳を生かして、飾り毛を短くカットし、柴犬風にみせています。他の体毛も短くカットしているのでまるで本当の柴犬みたいで可愛いですよね。

3:たぬきカット

可愛さ
カットのしやすさ

小さなたぬきのように見えるたぬきカット。耳の飾り毛を丸くカットしてたぬき感を演出♪

ブラックタンのチワワであれば、まるで本当のたぬきと見間違いそうですよね。

たぬきカットは愛犬の違った一面を発見できる、可愛いカットのひとつです。

ロングコート・チワワの可愛さの魅力を3つの動画でご紹介

ここからは、ロングコート・チワワの可愛さを動画でご紹介していきます。

ふわふわかわいいチワワの様子がどの動画でも観られて幸せな気持ちになれますよ♪

1:ロングコートチワワのメロちゃんとミルクちゃん

性別どちらもメス
生年月日メロちゃん:2013年12月5日生まれ
ミルクちゃん:2016年2月20日生まれ
特徴メロちゃん:ピッという音に反応するちょっと怖がりさん
ミルクちゃん:走ることが大好きな活発娘

チョコタンのメロちゃんと、クリームの毛色のミルクちゃん。飼い主さんはこの2頭を飼ってよかったと心から感じているようです。

チワワは体が小さいので、思ったより食費がかからないことや、雨の日などは無理にお散歩に出なくても家の中で十分な運動量を確保できること、頭が良くて飼いやすいなど、ロングコート・チワワの魅力をヒシヒシと感じている様子が動画から伝わってきますよ。

2:ゴミ出しに行く時間が寂しくて泣いちゃうチワワのまろみちゃん

性別メス
生年月日2014年2月20日生まれ
特徴いつでも飼い主さんのそばにいたい寂しがり屋さん

ゴミ出しのときに、少しだけお留守番をしてもらおうと考えた飼い主さん。

チワワのまろみちゃんは、飼い主さんに撮影されていることを知るよしもなく、飼い主さんが帰ってくるのをウロウロしながら待っています。

突然、謎のダッシュをしてみたり、か細い声で鳴いてみたりしているので、不安そうな気持ちが伝わってきます。

後半、飼主さんにダッシュで甘える姿を見るとほっこりしますよ♪

3:ヒマすぎてふて寝しているヨツバちゃん

性別メス
生年月日不明
特徴アンパンマンが大好き♪

家族が家にいなくなって、あまりにもヒマを持て余したのでふて寝しているロングコート・チワワのヨツバちゃん。

ソファーで気持ちよく寝ています♪

飼い主さんが部屋に入ってくると抱っこを要求大好きなアンパンマンで遊んでいる姿は真剣そのものです。

「きちんとお留守番できて偉かったね」と声を掛けたくなる可愛さですよ♪

ロングコート・チワワを飼う前に知っておきたい5つのQ&A

Q1:ロングコート・チワワの毛色にはどのようなものがありますか?

ロングコート・チワワの毛色は8種類以上あるといわれいます。ブラックタン、チョコタン、レッド、ホワイト、イエロー(クリーム)、ホワイト&ブラック、ブラックタン&ホワイト、フォーンが代表的なカラーです。

Q2:ロングコート・チワワは子犬から迎えた方が良い?それとも成犬から?

犬は「社会化期」といって生後3ヵ月までに他の犬との関わりや、人との関わりについて学ぶ時期があります。その時期の過ごし方がそのコの今後の性格や精神面に影響するといわれています。本来なら子犬から迎えて成長を見守る方がいいのですが、チワワはとても賢い犬ですので、成犬になってからでもじゅうぶんしつけられます。ペットとの出会いは一期一会なので、子犬、成犬にかかわらず、出会いを大切にしてみてください。

Q3:ロングコート・チワワとスムースチワワの違いは?

ロングコート・チワワは全体的に毛が長く、耳や手脚、尻尾にフサフサとした飾り毛があるのが特徴です。一方のスムースコートチワワは、短毛ですべすべしていてなめらかなのが特徴です。ロングコート・チワワ、スムースコートチワワは毛の長さが異なるだけで、体格や性格に違いはありません。

Q4:ロングコート・チワワのお手入れにどんなブラシが必要ですか?

お手入れ用のブラシにはいくつか種類があります。毛の絡まりをほどく役目のスリッカーブラシ、なめらかな毛に整えるコームなどを用意しましょう。また、金属のブラシを怖がるときは、ゴム性のブラシや手袋型のブラシなどを利用すると安心です。

Q5:ロングコート・チワワの寿命はどれくらいですか?

ロングコート・チワワの寿命は12~20歳と長生きです。平均すると約14歳。好奇心旺盛で活発な性格を理解して運動量を確保したり、良質なドッグフードを与えたりして、少しでも長生きしてもらいましょう。

まとめ

・ロングコート・チワワの原産国はメキシコ
・ポメラニアンやヨークシャー・テリアとの交配でロングコート・チワワが誕生
・ロングコート・チワワの性格は勇敢で好奇心旺盛
・ロングコート・チワワのカットは自宅でも簡単にできる
・ロングコート・チワワは抜け毛が多い
今回は、ロングコート・チワワの歴史や特徴、おすすめのカット方法などについて解説してきました。
日本では短毛のスムースコートチワワよりロングコート・チワワが人気です。
抜け毛が多く、毛が長いためお手入れの手間がかかりますが、自宅で簡単にカットできるので挑戦してみてはいかがでしょうか。
愛犬の違った可愛い一面を見られるかもしれませんね。