チワワ子犬のしつけは生後3週からしつけで気をつけたい4つのこと

世界一小さな犬チワワ。日本の住宅事情に合っていることや運動量の少なさから、毎年人気犬種の上位に位置するほどの人気ぶりです。

そんなチワワの子犬を家族として迎え入れたとき、どうやって育てていけば良いのか不安に思う人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、チワワの子犬をしつけるために気をつけておきたい大切なポイントについて解説していきます。

これからチワワの子犬を飼おうと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。

チワワの子犬は生後3週目~12週目の社会化期のしつけがとても大切

ペットショップやブリーダーさんからわが家へやってきた可愛いチワワ。生後3週間~12週間の「社会化期」とよばれる時期にいかに社会性を身に付けられるかで、今後のそのコと飼い主さんの生活が大きく変わるといっても過言ではありません。

ここでは、生後3週間~12週間の間にやっておくべきことをご紹介していきますね。

1:社会性を身に付けさせる

ペットショップ、またはブリーダーさんから子犬を迎え入れたのなら、12週(生後3ヵ月)までに外の世界を見せたり、においを嗅がせたり、いろいろな音を聞かせたり人に合わせたりしましょう。

生後12週目までのこの時期に社会性を身に付けてきちんとしつけをしておくと、たとえば、他の犬とすぐに仲良くなれたり飼い主さん以外の人を怖がったりすることはありません。

犬は元々群れで行動する動物のため、社会化期に仲間との関係性を習得し、自分がその群れの一員だということを知って成長していくのです。

また、以下のものに慣れさせておくと、今後の生活が楽になるでしょう。

  • 音の鳴るオモチャ
  • リードやカラー、ハーネス
  • ブラシやコームなどのケア
  • 飼い主以外の人
  • 他の犬
  • お散歩ルートの環境(車、踏切、公園など)

ただし、ワクチンが終わっていなければ地面を歩かせられませんので、外へ抱っこして連れて行くことになりますが、子犬にとっては楽しく刺激的な時間を過ごせるはずです。

2:噛む力加減を覚えさせる

また、社会化期に噛む力加減を覚えさせることも非常に大切です。

本来、子犬は社会化期に親犬や兄弟犬と過ごしていれば、ケンカやじゃれることで噛む力加減を覚えていきます。「噛まれると痛い」「これ以上噛むと相手が痛がる」ということを身をもって知っていきます。

しかし、ペットショップやブリーダーから生後2ヵ月までに親犬や兄弟犬から離されてしまった子犬は、この噛む力加減を学ぶことができません。

社会化期に噛む力加減を覚えなければ、噛むことがどれだけ痛い思いをさせているのか知るよしもありませんし、人を噛んでも飼い主が叱られなければ「噛むことで欲求が通る」と誤解してしまう可能性があります。

子犬の歯の生えかわり時期にものを噛んでむずがゆさを解消する行動や、甘噛みをして要求することは自然な行動です。しかし、それ以上の「噛む」という行動はいけないことなんだと、飼い主が親犬や兄弟犬に代わって子犬に教えなければなりません。

チワワにかみ癖や吠え癖が多い2つの理由

子犬の生後3週目~12週目の社会化期がいかに大切かを解説してきましたが、ここからは、チワワのかみ癖や吠え癖が多い2つの理由についてみていきましょう。

1:勇敢な性格

チワワは世界一小さな犬と呼ばれていますが、体に似合わず性格はとても勇敢です。自分より体の大きな犬にでも果敢に攻めていくほど気が強い一面があります。

そのため、しつけができていなければ吠えて相手を威嚇することが多いため、よく吠える犬というレッテルを貼られることも…

あまりにも吠え続けたり、かみ癖がついていたりすると、他の犬とのコミュニケーションを取ることが難しくなるため注意が必要です。

2:警戒心が強い

チワワは勇敢な一面がある一方で、とても臆病で警戒心が強いという一面があります。

怖いからこそ、知らない人や犬に対してすぐに吠えたり、噛みつこうとするため、番犬に向いているといわれています。

また、一度警戒心を抱いてしまうと、心を許すまでかなりの時間を有します。

子犬が可愛いからといってビックリするほど大きな声を出したり、無理矢理追いかけ回したりといった行動は控えましょう。

チワワの子犬を愛情を持って育てるために気をつけたい4つのこと

生後3週目~12週目のあいだのしつけがいかに大切なのかといったことを見てきました。

ここからはチワワの子犬を育てるために大切な4つのポイントについてご紹介していきます。

1:じょうずにできたら全力でほめる

しつけで子犬に教えたことがじょうずにできたら、全力でほめてあげましょう。しつけの基本はほめて伸ばすことです。

警戒心が強く強気なチワワの場合は特に重要です。

少し大げさでも良いので、「おりこうだね」「できたね」「いい子いい子」「Goodboy」「Goodgirl」など、ほめる際のかけ声(コマンド)を決めておき、できたときに精一杯ほめてあげます。

家族がいる場合は、家族全員がコマンドを統一しておくと良いでしょう。また、ほめる際に小さく切った好きなおやつやドッグフードを用意してすかさずあげるのも効果的です。

子犬は飼い主が喜ぶことで、「これで合ってたんだ」と認識し、少しずつ覚えていきます。

2:いけないことをしたら、すぐに叱る

甘噛みがキツかったり、噛んではいけないもので遊んでいたりしたときなど、いけないことをした場合はその場ですぐに叱るようにします。

叱るときもコマンドを統一しておき、「イケナイ」「ダメ」「NO」と短い言葉で叱ります。高い声で叱ると飼い主が喜んでいるように誤解されますので、できるだけ低い声で言うようにしましょう。

そして、コマンドは1回きり。何度も「ダメダメダメ」と言うと飼い主が喜んでいると誤解します。

また、いけないことをしたと分かっていても、時間が経過している場合は叱りません。いけないことをした瞬間に叱らなければ、何に対して叱られているのか犬はわからないからです。

もし、噛んではいけないものを噛んでボロボロにしてしまった場合も、叱らずそっと片付けておきましょう。

3:言うことを聞かないときは無視をする

叱っても言うことを聞かない、暴れるなど、飼い主の言うことを聞かないときは思い切って無視をします。

たとえば、吠えやまない、いたずらを繰り返すといった時に有効です。

無視をするときは犬の目を見ない、犬を触らない、何も話しかけない、その部屋から飼い主が出て行くといった行動を起こしてください。無視をする時間は数分~数十分。

「あれ?何か変だぞ」と犬が思ったらしめたもの。

犬との根気比べになりますが、鳴き止んだりいたずらをやめたり、部屋に入るとアイコンタクトを取ってくるようなら、コマンドを使って自然な形で褒めてあげましょう。

4:「おすわり」「まて」などのコマンドは根気よく

「まて」「おすわり」といったコマンドで飼い主の言うことを聞いてくれる姿は可愛いものですが、数回で覚えないからといって落胆せず、根気よく教えましょう。

「まて」や「おすわり」を教えておくと、犬が興奮してはしゃぎすぎた時や、人や犬に飛びかかろうとしたときなど、思わぬトラブル防止に有効です。

「おすわり」は、手に持ったフードやおやつを犬の鼻先に持って行き、ニオイをかがせます。その手を少しずつ上に持って行くと、犬はつられて上を向き自然とお尻が下がっていきます。

お尻が床についた瞬間、すかさず「おすわり」と声を掛けて、手に持ったフードやおやつをあげてください。

そのあと、「いい子」「Goodboy」などいつものほめるコマンドでほめてあげましょう。これを何度か繰り返すうちに、おすわりができるようになります。

「まて」は、おすわりができた後、おやつをあげるのを少し待たせて「まて」とコマンドをかけていきます。少しずつ時間を増やすと「まて」ができるようになります。

「まて」の間に動いてしまったら、最初からやり直しです。根気よく頑張ってみましょう。

まとめ

・チワワの子犬は生後3週目~12週目の社会化期のしつけがとても大切
・12週までに社会性を身に付けさせる
・ チワワにかみ癖や吠え癖が多いのは「勇敢な性格」と「警戒心の強さ」
・しつけは、じょうずにできたら全力でほめる
・ いけないことをしたら、すぐに叱る
・ 言うことを聞かないときは無視をする
・ 「おすわり」「まて」などのコマンドは根気よく
今回は、チワワの子犬のしつけは生後3週間~12週間がとても大切だということを解説してきました。
ペットショップから迎え入れた子犬は、社会性を身に付けなければならない時期に親犬や兄弟犬と離れてしまうため、飼い主がその代わりとなって教えてあげなければなりません。
小さなカラダで懸命にコマンドを覚えようとしている姿はとても愛らしいものです。褒めたり叱ったりするときは、コマンドを統一して根気よく頑張ってみましょう。