キャバリアの平均価格は?値段に差が出る6つの理由・生涯費用も解説

陽気で賢いキャバリアは、犬を飼ったことのない初心者でも飼いやすいといわれている犬種です。

キャバリアを飼いたいけれど、どれくらいのお金がかかるのか不安に思っている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、キャバリアの価格相場をペットショップとブリーダーで比較し、その平均相場や価格差がある理由、キャバリアの生涯費用についても解説しています。

キャバリアの購入を考えている人はぜひ参考にしてください。

キャバリアの価格相場は「30万円~50万円」

犬種ブリーダー価格ペットショップ価格
キャバリア288,000円~425,000円382,000円~635,000円
ヨークシャーテリア248,000円~770,000円258,000円~680,000円
ミニチュアダックスフンド200,000円~578,000万円180,000円~480,000円
トイプードル130,000円~1,250,000円260,000円~980,000円
チワワ90,000円~760,000円148,000円~600,000円
柴犬125,000円~270,000円128,000円~280,000円
フレンチブルドッグ280,000円~780,000円268,000円~580,000円
ポメラニアン188,000円~1,280,000円230,000円~880,000円
シーズー180,000円~550,000円188,000円~536,000円
ミニチュアシュナウザー230,000円~480,000円288,000円~650,000円

ブリーダーナビペットショップのコジマの値段を参照しています。(ただし、生体ですのでそのときにいる個体によって価格が異なります。)

キャバリアの価格を、ブリーダーとペットショップで実際に調査して比較してみました。最多販売価格は30~50万円でした。

よく見ると、ペットショップのほうが高額であることがわかります。また、他の犬種と比べてると、キャバリアが特に高額でもなく、平均的な価格です。

健康面や見た目の可愛さなど、条件が同じであればペットショップの方が高くなる傾向があります。これは仲介手数料や人件費、ショップの運営費用などが加算されているからです。

とはいえ、必ずブリーダーの方が安いかといえばそうではなく、ペットショップの犬でもさまざまな理由から安くなることがあります。その理由について次章でみていきましょう。

キャバリアの値段はどう決まる?値段に差が出る6つの理由を解説

キャバリアの値段を決める6つの要素値段への影響
血統
大きさ:見た目
毛色
性別
月齢
健康

キャバリアの値段に差がつく理由を6つピックアップしました。

血統、大きさ、月齢など、キャバリアの値段を決める要素にはさまざまありますが、犬には定価がないので、販売業者がその犬の人気度や需要を考えながら、値段を決定します。

キャバリアに限らず、どの犬も適正価格はありますが、これら6つの条件の善し悪しによって価格は大きく変わってきます。

1:【血統】両親がチャンピオン犬なら高額になる

ドッグショーで活躍したチャンピオン犬の血を受け継いだ子犬は、価格が高くなりがちです。

両親または片方の親がチャンピオン犬の場合、50万円以上することも…。

血統の良さで価格が変わるのは、チャンピオン犬の子犬は将来的にスタンダードに近い犬に成長する可能性があるからです。

親がチャンピオン犬の場合はきちんの表記してありますので、店頭またはネット上で確認しておきましょう。

2:【大きさ・見た目】見た目にかわいい方が高額

全犬種血統発行団体であるジャパンケネルクラブ(JKC)によると、キャバリアの平均体重は5.4~8kgで、スタンダードであるこの体重の範囲内で、バランスの良いサイズであれば良い犬とされています。

他にも、見た目の可愛さも値段を決めるうえで重要な要素となります。

JKCの決めたスタンダードであることは キャバリアらしい見た目や目の大きさ、耳の長さ、歯並びなどが考慮され価格が決められます。

3:【毛色】珍しいルビーや「ロザンジュ」のあるブレインハイムは高額

・ブラック&タン
・ルビー
・ブレンハイム
・トライカラー
キャバリアの毛色でJKCに公認されているのは「ブラック&タン」「ルビー」「ブレインハイム」「トライカラー」の4種類です。
ブラック&タンは、黒を基調にしたカラーで眉とほほ、胸、足、尻尾などにタンと呼ばれる茶色の毛が入るものをいいます。トライカラーはベースの白に茶色と黒の毛が混じった3色の毛色です。
キャバリアの定番は白に薄い茶色が混じるブレインハイムですが、なかでも頭頂部に「ロザンジュ」と呼ばれる菱形の模様あるものは高額で販売されています。
ほかにも全身が赤茶色の毛に包まれた「ルビー」は珍しく、今回調査したブリーダーやペットショップでは販売されていませんでした。
ルビーには白が混じるホワイト&ルビーもいますが、JKCでは公認されていません。

4:【性別】メスの方が高い

オスの平均価格377,000円
メスの平均価格522,000円

オスとメスの平均価格を調べてみると、オスの方が安くメスの方が高くなっており、平均すると約15万円近く差が付いています。

メスが高い理由は、子犬の繁殖のためにメスを手元に残すブリーダーが多いため、メスの流通が少なくなって価格が高くなります。

ほかにも、メスの方がおとなしく、サイズが小さいことから飼育しやすいといった理由もあります。

5:【月齢】月齢が若い方が高く、成長すると安くなる

生後3ヵ月420,000円~488,000円
生後6ヵ月以上328,000円~348,000円

キャバリアの子犬の月齢で価格が異なるのか調査した結果、生後3ヵ月頃の子犬が高く、成犬に近づくに連れて価格が安くなっていました。

小さくてかわいい月齢の若い犬は人気があるため、どうしても高額になりがちです。

その反面、売れ残ってしまい成長した犬は人気がなく、買い手がつかないので価格を大幅に下げて販売しています。

売れ残った犬は、元の値段の半額、あるいは3分の1の価格で売られることも少なくありません。

6:【健康】健康不安がある犬は安くなりがち…

✔目:目ヤニや涙目ではないか
✔鼻:鼻に適度な湿り気があるか、鼻水が出ていないか
✔口:口臭はないか、歯並びはきれいか
✔耳:耳の中が汚れていないか、異臭はないか
✔お尻:肛門は汚れていないか
✔被毛:毛にツヤはあるか
✔その他:骨格はしっかりしているか、歩き方に異変はないか

健康不安のあるキャバリアは安く販売されていることがあります。

ペットショップで子犬の健康を確認するのは難しいため、できれば店員に声を掛けて犬を抱っこさせてもらい、目や耳などの体をチェックしましょう。

月齢が若いのに相場より安く販売されている場合は、健康面に不安を抱えている可能性があります。

特にキャバリアは遺伝的に心臓病を患うことが多いため、どのような親犬から産まれてきたのか確認できるブリーダーでの購入をおすすめします。

キャバリアの飼育にかかる生涯費用を計算トリミング代や病院代は?

犬を飼うには生体代のほか、毎日のフード代や医療費など生涯育てていくための費用が必要です。

実際にキャバリアの子犬を迎えたとき、生涯でどれくらいの費用がかかるのかを計算してみましょう。

1:キャバリアの初期費用は約32万円~57万円

生体代30万円~50万円
畜犬登録料約3,000円
食器1,000~5,000円
トイレ1,000~5,000円
ブラシ・スリッカーブラシ・爪切りなど2,000円~5,000円
ケージ・サークル5,000円~40,000円
クレート5,000円~10,000円
首輪・リード2,000円~10,000円
おもちゃ1,000円~3,000円
合計32万円~57万円

キャバリアをお迎えした時に必要な初期費用を算出してみました。生体代によって大きく異なりますが、初期費用はおよそ32万円~57万円です。

飼育当日から必要なトイレやサークルの他、お散歩を始める前に慣らしておきたい首輪やリード、お手入れ用品なども必要です。

このほか、ペットショップでの診療費や初回ワクチン接種費用、遺伝子病検査費用は含まれていないことが多いため、店員さんに確認しておきましょう。

2:医療費は年間3万~8万円

狂犬病ワクチン約3,500円/年
混合ワクチン5,000円~10,000円/年
フィラリア検査・予防薬5,000円~10,000円/年
ノミ・ダニ駆除薬10,000円~20,000円/年
健康診断10,000円~30,000円/年
去勢手術20,000円~30,000円
避妊手術30,000円~50,000円

愛犬の健康を守るためには、医療費もかかってきます。

毎年必要になる狂犬病ワクチン、混合ワクチンのほか、フィラリア検査や予防薬、ノミ・ダニ駆除薬も毎年必要ですし、心臓病などの先天性疾患の心配があるキャバリアは、最低でも年に1度は健康診断を受けさせてあげたほうが安心です。

これらの病気の予防費用の他にも、実際に病気をしたときの治療費もかかります。犬の治療費は人とは異なり、全額飼い主の負担です。

アニコム損保の「アニコムどうぶつ白書2020 」によると、キャバリアの0歳~12歳全体における年間平均診療費は129,778円、犬全体では70,683円ですので、キャバリアは他の犬種より約2倍近い治療費がかかっていることになります。

ただしあくまでも平均ですので、ほとんど治療費を必要としない健康な犬もいれば、反対に平均金額以上の治療費が必要な犬もいるでしょう。

いずれにしても、表で提示した病気の予防費以上の治療費がかかることを念頭に、しっかり備えておく必要があるといえそうです。

3:フード・トリミング・消耗品代は約10万円前後

ドッグフード月5,000円~10,000円
トイレシーツなどの消耗品月1,000円~3,000円
トリミングやシャンプー月0円~10,000円

毎日のドッグフード代、トイレシーツなどの消耗品費を計算すると、年間約10万円前後かかってきます。

キャバリアは、抜け毛は多いですがトリミングの必要がない毛質のため、自宅でシャンプーできるならトリミング費用は不要です。

ドッグフードは犬の健康に直結する大切なものですので、できるだけ良質な成長ステージにあったフードを選ぶようにしましょう。

フードの価格は使用している原材料によって異なります。高額なフードがすべて良いわけではありませんが、愛犬の健康を考えるなら、できるだけ良質なフードを選んであげてください。

4:キャバリア1頭あたりの生涯費用は188万円~273万円以上

初期費用32万円~57万円/1回
医療費3万~8万円/年
フード・トリミング・消耗品代10万円/年
生涯合計(平均寿命12歳の場合)1,880,000円~2,730,000円

キャバリアの平均寿命は約9歳~14歳ですので、あいだを取って12歳と仮定した場合の生涯費用を計算してみると、約188万円~273万円になります。

これ以外にも、前述の通り病気をしたときの治療費も必要です。

犬を迎えるとこれだけの金銭的な負担がかかることを今一度家族で話し合い、それでもやはりお迎えしたいしたいということであれば、ぜひかわいいキャバリアを家族の一員に入れてあげてください。

まとめ

・キャバリアの価格相場は約30万円~50万円
・ペットショップとブリーダーではペットショップのほうがやや高額
・キャバリアの価格を決めるのは、「血統」「見た目」「毛色」「性別」「月齢」「健康」
・キャバリアの初期費用は約32万円~57万円
・キャバリアの生涯費用は約188万円~273万円以上

今回はキャバリアの平均価格と差が出る6つの理由、お迎えすると生涯どれくらいの費用がかかるのかを解説してきました。

キャバリアは、血統や見た目の可愛さ、毛色などで金額が異なります。

また、キャバリアを飼育するために必要な金額は生涯で約188万円~273万円です。ペットショップにキャバリアを見に行く前に、経済的な負担がないことを家族で話し合ってからお迎えしてあげてくださいね。