キャバリアの赤ちゃんを飼いたい値段や育て方・里親になる方法などを解説

垂れた耳とまん丸な目がかわいいキャバリア。その赤ちゃんともなれば、思わず頬ずりしたくなるほどですよね。

現在はペットショップ、ブリーダーとも、動物愛護法により生後56日を経過しなければ動物の販売や譲渡はできなくなっています。ですので、ペットショップで展示されているのは生後2ヵ月を経過した赤ちゃんばかり。

この記事では、キャバリアの赤ちゃんの基礎知識や赤ちゃんの値段相場、里親になる方法などについてまとめています。

キャバリアの赤ちゃんを飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。

キャバリアの赤ちゃんの基礎知識|生まれる頭数・体重・カラーを解説

キャバリアの赤ちゃんの基本情報
キャバリアの出産頭数:平均4~5頭
キャバリアの赤ちゃんの体重:約300g
キャバリアのカラー:ブレンハイム・トライカラー・ブラック&タン・ルビー

キャバリアは一度に赤ちゃんを何頭産むのでしょうか。また赤ちゃんの体重や被毛のカラーもあわせてみていきましょう。

キャバリアの赤ちゃんの出産頭数は平均4~5頭

キャバリアが一度に出産する頭数は約4~5頭といわれています。

犬は体が大きければ大きいほど、一度に出産する頭数が多くなり、小型犬は少なくなります。

小型犬の代表であるチワワや体の小さなポメラニアンなどは平均1~2頭です。キャバリアは分類としては小型犬ですが、小型犬の中では大きなほうですので平均4~5頭生むことが多いようです。

キャバリアの赤ちゃんの体重は約300g

月齢体重
出産時約300g
1ヵ月約1kg
3ヵ月約5kg
6ヵ月約4~5kg
8ヵ月約5~7kg
12ヵ月約5~8kg

キャバリアの赤ちゃんが産まれてから、生後12ヵ月までの体重の推移を表にまとめてみました。

生まれたてのキャバリアの赤ちゃんは約300gと小さいものの、1ヵ月後には約1kgと、3倍近くの大きさにまで成長します。

生後6ヵ月を超えるあたりから、徐々に成犬に近い体格・体重にまで成長していることがわかります。

犬は生後1年かけてすくすくと大きくなっていきますが、小型犬の場合は約6ヵ月で成長がとまり成犬サイズになることがあります。

キャバリアの成犬の体重はおよそ5~8kg。ただし、これはあくまでも平均体重ですので、個体によっては10kgを超える子もいます。反対に骨格が華奢な子は5kg未満の場合もあります。

キャバリアの赤ちゃんのカラーは4種類

キャバリアのカラー特徴
ブレンハイム
ベースとなる白に赤茶色の模様が入ったキャバリアの定番カラー。顔の模様は概ね左右均等で、耳の間(頭頂部)に「ロザンジュ」というひし形の模様があると価値が高いとして評価されます。
トライカラー
ベースのホワイトにブラックとブラウンの3色で構成されたカラー。それぞれの毛色ははっきりとした境目があります。眉、両頬、尻尾の裏側などの赤茶色のマーキング(タン)が入っています。
ブラックタン
ブラックを基調にしたカラーで、眉や頬、足、尻尾の裏側などにタンといわれる赤茶色のマーキングが入っています。タンの毛色は明るいブラウン系が好ましく、ホワイトは好まれません。
ルビー
全体が鮮やかな赤茶色で構成されるルビー。本来、他の犬種では「レッド」とよばれるカラーですが、キャバリアは英国王室や貴族から愛されていた犬種のため、赤い宝石を意味する「ルビー」とよばれるようになったといわれています。

全犬種血統発行団体であるジャパンケネルクラブ(JKC)に公認されているカラーのなかではもっとも珍しい色です。

キャバリアの毛色は、上記の表のように4色あります。なかにはこれ以外の毛色(ミスカラー)もありますが、JKCには認められていません。キャバリアの毛色のなかでもっとも多いのはブレンハイムで、反対にもっとも珍しいのはルビーです。

毛色によって性格に違いが出る犬種もありますが、キャバリアは毛色による性格の違いはありません。

キャバリアの赤ちゃんの値段相場は?

ブリーダー288,000円~425,000円
ペットショップ382,000円~635,000円

ブリーダーナビペットショップのコジマの値段を参照しています。(ただし、生体ですのでそのときにいる個体によって価格が異なります。)

キャバリアのブリーダー価格とペットショップの価格を比較してみました。最多販売価格は30~50万円でした。

また、子犬を産めるメスはオスより販売されている頭数が少なく、価格も高くなりがちです。

ペットブーム、しかも小型犬ブームはこれからも続くと予想されていますので、キャバリアの価格が下がることはなさそうです。

キャバリアの赤ちゃんは里親募集している?

里親募集サイト特徴
いつでも里親募集中里親募集サービスのなかではパイオニア的存在で、登録されている動物の数が多い。要会員登録。
ペットのおうち月間利用者が多く、ペットを飼いたいと思う人に人気がある。要会員登録。
ジモティ―(里親カテゴリ)会員登録なしですぐに使えるが、すべて自己責任。
NPO法人ライフボート救助頭数2万頭を超える保護活動をしているライフボート。里親探しに積極的なサイト。
OMUSUBI全国で100以上の団体が登録しているマッチングサイト。会員登録には審査が必要。

キャバリアを里親募集サイトからお迎えしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

里親募集サイトを検索してみたところ、5つのサイトがヒットしました。そのうち、「いつでも里親募集中」でキャバリアを探してみたところ、10頭が登録されていましたが、すでに里親さんがみつかった後でした。

里親さんがみつかったキャバリアの年齢を見ると6~7歳以上が多く、子犬や赤ちゃんは1頭も登録されていません。健康なキャバリアの子犬であれば高額で販売することが可能ですので、無料で里親に出す人はいないでしょう。

里親募集サイトは、事情があって飼えない人からキャバリアを保護または譲ってもらいたい人や、何らかの事情でしかたなくキャバリアを手放してしまう人にとってはとてもありがたい仕組みです。

しかし、キャバリアの赤ちゃんを飼いたい人にはあまり縁がなさそうです。キャバリアのブリーダーを探すか、ペットショップでキャバリアの赤ちゃんを探してみましょう。

キャバリアの赤ちゃんの育て方・飼育方法

キャバリアの赤ちゃんをお迎えするにあたり、基本的な育て方を理解しておきましょう。ここではキャバリアの飼育方法について解説します。

揃えておきたいもの

・ケージ・サークル
・ベッド
・トイレトレー&トイレシーツ
・ドッグフード
・食器
・シャンプーやブラシ、爪切りなどの衛生用品

キャバリアの赤ちゃんをお迎えするにあたり、最低限必要なものをピックアップしました。

お迎えしてすぐに必要になるのが、ケージやサークルです。トイレのしつけがまだできていないうちに、部屋のなかを好きに歩かせないようにするために必要なです。

また、ケージやサークルはキャバリアの赤ちゃんにとって安心して過ごせる自分の部屋となりますので、お迎えする前、またはお迎えと同時に用意しておきましょう。

ケージやサークルには、ベッドとトイレトレーを設置します。赤ちゃんのうちは排泄したトイレの上で寝てしまうことがあるため、犬用のシャンプーを用意しておくと安心です。

その他、子犬用のドッグフードと食器類も用意します。ドッグフードは着色料や合成保存料などを使用していない良質なものを与えるようにしましょう。

部屋の飼育環境を整える

キャバリアの赤ちゃんをお迎えするなら、家の中の環境を整えましょう。

小型犬に多い膝蓋骨脱臼(パテラ)は、一般的に「ひざのおさら」と呼ばれている部分が外れてしまうため、ひどくなると骨が変形したり歩けなくなったりします。

先天性の場合は防ぎようがありませんが、後天性の場合はフリーリングで滑らないようにカーペットを敷いたり、高い場所から飛び降りたりしないようにしたりして防ぐことができます。

膝蓋骨脱臼を防ぐためにも、犬が歩く場所にはカーペットやマットを敷くなどの工夫をしてみてください。

また、噛まれては困るものには別室へ移動するか、犬が届かない高い場所へ移動させるなど対策しましょう。他にも、電気コードにはカバーを付けるといった対策も必要です。

キャバリアの赤ちゃんをお迎えするなら、犬が快適に暮らせる環境を整えることがとても大切です。

基本的なしつけ方法

・トイレトレーニング
・ムダ吠え
・かみぐせ

キャバリアの赤ちゃんをお迎えしたら、すぐにでもトイレトレーニングをはじめましょう。

基本的には褒めてしつけをしていきますが、犬に混乱させないためにもしつけの言葉は家族内で統一してください。

例えば、褒めるときには「良い子」「Good」などの褒め言葉をどちらを使うか、叱るときには「No」「ダメ」のどちらを使うかを決めておくのです。

特にトイレトレーニングはお迎え当日から必要ですので、まずは言葉を統一しておくことがとても大切です。

トイレは、床のニオイを嗅いだり、クルクル回り出したらトイレの合図です。すぐにトイレトレーに連れて行き、じょうずに排泄できたら思い切り褒めてあげます。

失敗しても叱らず、無言で片付けてください。一度でトイレを覚える犬はほぼいません。何度も失敗と成功を繰り返して覚えていきます。

トイレトレーニングと並行して、吠え癖やかみ癖のトレーニングも始めましょう。キャバリアはとても温厚な性格をしていますが、なかには、攻撃的になって吠えたり噛んだりする子もいます。

ムダ吠えには一貫して「相手にしない」「かまわない」を心がけてください。何かを要求して吠えても相手にしてもらえないことを学んでもらうのです。

その他、甘噛みは子犬ころは歯がむずがゆいため仕方ないのですが、噛んでも良いおもちゃを与えておきましょう。手を噛んだらすかさず「No」「ダメ」と低い声で叱ってください。

まだかわいい赤ちゃんであっても、ダメなことはダメなんだと厳しい態度で接することが愛犬の成長につながります。褒めるときには思い切り褒める、叱るときには厳しい態度で接してメリハリのあるしつけを目指しましょう。

まとめ

・キャバリアの赤ちゃんの体重は約300g
・キャバリアの赤ちゃんのカラーは「ブレンハイム」「トライカラー」「ブラック&タン」「ルビー」の4種類
・キャバリアの最多販売価格は30~50万円
・キャバリアの赤ちゃんの里親募集はほとんどない
・キャバリアの赤ちゃんを迎える前に、必要なものを揃えて部屋の環境を整えよう
・キャバリアの赤ちゃんのしつけは「トイレトレーニング」「ムダ吠え」「かみぐせ」を優先的に

今回は、キャバリアの赤ちゃんの基本的な情報と、赤ちゃんの値段相場、お迎えする際の注意点などをご紹介していきました。

キャバリアの赤ちゃんが里親募集サイトに掲載されることはほとんどありません。キャバリアの健康な赤ちゃんをお迎えしたいなら、信頼できるブリーダーやペットショップからお迎えすることをおすすめします。

キャバリアは本来明るくて温厚でとても優しい犬です。初めてのしつけはとまどいがあるかもしれませんが、根気よく教えていけばしっかり応えてくれます。ぜひかわいいキャバリアとの生活を楽しんでくださいね。