チワワは散歩が大好き散歩の最適な距離や回数・マナーについて解説

大型犬とは異なり、チワワのような小型犬には散歩は必要ないという話を聞いたことはありませんか?

散歩は運動量の確保だけと思われがちですが、散歩は犬にとってストレス解消や社会性を身に付けるのに適しているのです。

そこで今回は、チワワの散歩について最適な距離やタイミング、そしてどのようなことに注意すれば良いのかを解説していきます。

チワワのお散歩について知りたいと思っていた人はぜひ参考にしてくださいね。

チワワの散歩は最後のワクチン接種の2週間後から可能

チワワの子犬のお散歩デビューは、ワクチン接種を済ませた2週間後から可能です。

子犬にはまだ免疫力がなく感染症のリスクが高いため、地面を歩かせたり不特定多数の犬と接触させることは危険です。また、ワクチンを接種しても免疫力がつくのは約2週間後といわれています。

子犬は生後6~8週齢で1回目のワクチン接種を行い、その後16週齢までに2回目のワクチン接種をおこないます。

「16週齢まで」といえば生後3~4ヵ月。ちょうど社会化期とよばれる社会性を学ぶ時期です。その時期に他の犬や人とのふれあいを逃してしまうと社会性が身につかないのではないかと心配になりますよね。

しかし、外を歩かせなくても、抱っこをして外へ連れ出したり、衛生管理がなされているパピープログラムに参加してみると、チワワの心の発達に役立ちます。

外を歩かせるなら、愛犬のお散歩デビューは最後のワクチン接種が終わってから2週間後を目処にしましょう。

参考:犬と猫のワクチネーションプログラム 

チワワの散歩に最適な距離・時間・回数・タイミングは?

回数1日2回
時間1回30分
距離1回約1~2キロ
タイミング適温の時間帯

社会性を身に付けるために必要なチワワの子犬の散歩。どのくらい歩いて、どの時間帯に行けば良いのか不安に思う人もいるでしょう。

ここでは、チワワの散歩に最適な距離やタイミングについて解説します。

 チワワの散歩は「1回30分×2回」散歩距離は「1回1~2km」が目安

お散歩が大好きなチワワのお散歩は朝晩2回が理想的です。

個体の体力にもよりますが、30分ほどお散歩すると運動量の確保ができたり、ストレス解消になったりします。また、30分ほどゆっくり歩くと距離にして約1~2キロくらいにはなるでしょう。

距離もいきなり30分歩かせるのではなく、そのコの体力に合わせて徐々に時間を伸ばしていくことをおすすめします。

最初は10分、慣れてくれば30分以上歩きたがるコもいるでしょう。飼い主さんの時間の都合と、愛犬の体力に合わせて調整してみてください。

 チワワの散歩の時間帯やタイミングは自由

「チワワの散歩は必ず朝晩2回」と決めている人がいますが、散歩のタイミングや時間帯は飼い主さんの都合や愛犬の体力に合わせて行いましょう。

散歩のタイミングや頻度はライフスタイルや愛犬の体調によって異なります。

時間帯を決めてしまうと、真冬の寒い季節でも朝の暗い時間帯や日が落ちてからお散歩へ出かけなくてはなりませんし、反対に、真夏の日が沈んでいない暑い時間帯でもお散歩へ出かけなくてはなりません。

できるだけ明るい時間帯に散歩に出たり、季節に合わせて気候の良い時間帯を選ぶなど工夫しましょう。

チワワの子犬を散歩デビューさせる3つの手順を解説

ワクチン接種後2週間が経ち、いよいよお散歩デビューとなる前に、子犬のお散歩デビューを楽しいものにするためのポイントを3つご紹介していきましょう。

1:まずは首輪やリードに慣れさせよう

お散歩に必須のものといえば首輪(カラー)とリードです。

いきなり首輪を付けると嫌がるコが多いのですが、まずはゆったりめに付けて首輪の違和感に慣らしていくと徐々に首輪があることに慣れていきます。

また、お散歩するときだけ首輪を付けるのではなく、いつも首輪をつけていられるようになるまで慣れさせることも必要です。

首輪になれてきたら、家の中でリードに繋いでみましょう。リードを付けたまま遊ばせたり自由にさせてみて、慣れてきたら家の中でリードを持ってお散歩してみます。

自分の自由にならないことに最初は戸惑うかもしれませんが、良いコにしていることを褒めてあげるとそのうち慣れてくるでしょう。

初めて首輪を付ける犬には首輪は邪魔な存在なのかも知れませんが、首輪とリードがあることで命を守ることにつながります。お散歩に出かけるときには必ず付けていきましょう。

2:外の環境や刺激に少しずつ慣れさせよう

ずっと家の中で過ごしていた子犬にとって、外は見たこともないもので溢れています。

前述のとおり、最後のワクチン接種から2週間後まではお散歩ができませんので、首輪やリードを付けたからといっていきなり地面をひとりで歩かせるのではなく、最初は抱きながら外を見せてあげましょう。

ワクチン接種後2週間が経てば、いよいよお散歩デビューお庭で遊んだり近所の公園まで行ってみたりしても楽しいものです。

ただし、チワワは目が大きいので異物が入りやすいというリスクがあります。背の高い草が伸びている場所や木の枝が伸びている場所へ入らないようにしましょう。

3:リーダーウォークをマスターしよう

リーダーウォークは、犬と飼い主が気持ち良く過ごすためのルールです。飼い主が止まれば犬も止まり、飼い主が歩けばそれについて犬も歩くといった簡単なものです。

大切なのは犬が行きたい方向へ勝手に行かせないこと。リーダーウォークの最中は飼い主の指示で歩いているのだと言うことを犬に理解してもらいます。

  1. 犬が飼い主から離れて歩こうとするとリードを引いて驚かし犬を止める
  2. 犬のストレスを解消するために優しく声を掛けてなでてあげる
  3. 飼い主主導で歩く
  4. 自由に歩かせてまた犬が離れようとするとショックをかける
  5. 犬のストレスを解消するために優しく声を掛けてなでてあげる
  6. 飼い主主導で歩く

この繰り返しで犬は飼い主から離れて歩いてはいけないことを学びます。

チワワの場合は体が小さいので、①のショックを与えるときは無理にリードを引かずに加減しながら行ってください。

リーダーウォークをじょうずにできるようになると、散歩の最中に犬が興奮しても飼い主が制御できるようになります。

一見かわいそうに思うかもしれませんが、犬が自由に歩ける場所と、リーダーウォークで歩く場所のメリハリをつければ、チワワは賢い犬ですので理解してくれるようになります。

チワワの散歩で注意したいマナーは3つ

愛犬がお散歩を楽しめるように、散歩で注意したいマナーについて解説しています。

1つずつ見ていきましょう

1:排泄物は必ず持ち帰る

チワワのお散歩中の便は必ず持ち帰りましょう。これは犬を飼う人にとって基本のマナーです。

尿をした場合は用意したペットボトルの水を流しておきます。

近年、犬が公園に入るのを禁止する理由は、こうしたマナーを守らない一部の飼い主がいるために、公園が排泄物で汚れてしまうのを防ぐためなのです。

人間に心地よい公園は、犬にとっても自然豊かで心地よいはずです。マナーを守らないために、入れなくなる公園がどんどんなくなってしまうのはとても悲しいもの…。

公園に限らず、家の周りを散歩するときもお散歩中の便は飼い主が必ず持ち帰り、尿は水で流しておく。このマナーを守るだけで地域のみんなが気持ちよく過ごせます。

2:リードを短く持ち、近くにいる人に常に配慮する

散歩の最中はなるべくリードを短く持って歩きましょう。

リードを長く持つと歩いている人や犬に飛びついたり、引っかかって転倒する恐れがあります。また、車道へ飛び出してしまう可能性もあるため注意が必要です。

なかには犬が怖い、犬が苦手な人もいますのでそういった人に配慮するのも飼い主のマナーです。チワワのような小さな犬は大丈夫だろうと思わず、リーダーウォークで飼い主の横を歩かせるようにしつけましょう。

3:人混みはなるべく避ける

お散歩するときは、人混みを歩かないようにするのも、チワワと他の人の安全を守るために重要なことです。

チワワのような小さな犬を人混みで歩かせると、人に気づかれずに踏まれてしまったり蹴られてしまったりしてケガをすることがあります。

また、警戒心の強いチワワが興奮して吠え立てたり、恐怖のあまり首輪をすり抜けて逃げてしまったりする事故も考えられます。

散歩はなるべく静かで人通りの少ない場所を選びましょう。

チワワは散歩しないとストレスや病気のリスクもあることを理解しておこう…

①社会性が身につく
②病気や肥満予防になる
③ストレスを解消できる
④筋力低下を予防できる
⑤日光浴ができる

超小型犬のチワワは散歩がいらないと思われがちです。たしかに運動量だけを考えれば、家の中で走ったりオモチャで遊んだりするだけで必要な運動量は確保できるでしょう。

しかし、ひとつのところにずっと閉じこもっているとストレスを感じるのは犬も同じです。春の陽気、夏のにおい、秋の涼しい風、冬の凜とした空気を感じたいと思うのは何も人だけではありません。

ストレスを解消し、リラックスして過ごすためにもお散歩は必要です。また、他の犬や人との関わりを持つことで社会性を身に付けることができるのも散歩のメリットといえるでしょう。

ほかにも、歩いたり走ったりすることで筋力の低下を防止する役目がお散歩にはあります。運動は肥満防止や病気の予防にもつながります。

また、太陽光を浴びることで合成されるビタミンDはカルシウムの吸収をよくしてくれたり、体内時計を調整するのにもお散歩での日光浴は大切です。

犬の健康のために、ぜひ時間を作ってお散歩してあげましょう。

チワワの散歩でよくある悩み5つのQ&A

Q1:チワワが散歩をいやがる・歩かない場合はどうしたらいい?

散歩を嫌がるのには散歩が怖い、首輪やリードに慣れていない、どこか体に痛みがあるなど何か理由があるはずです。コースを変えてみると歩いてくれたり、首輪ではなくハーネスにしてみたり、体を触って痛がるところがないか確認したり、ひとつひとつ問題を解消していく必要があります。万一、どこか痛がる場合は至急獣医さんに連れて行く必要がありますし、首輪を嫌がるようならハーネスを慣らしてみるなどしましょう。

Q2:チワワは冬も散歩させるの?雪の上は大丈夫?

冬もお散歩させてあげましょう。チワワは寒さに弱い犬種ですので、雪が降っているときに無理に散歩へ出かける必要はありませんが、晴れている時間を狙ってぜひお散歩してください。その際は服を着せるなど防寒対策を忘れずに行いましょう。

Q3:チワワが散歩中に吠えて困っています…

チワワは大変勇敢でしかも警戒心が強い犬種です。そのため、通りかかった犬や人に対して吠える場合があります。吠えて困らないためにも、まて、お座り、伏せと言ったコマンドをしつけておく必要があるでしょう。また、犬や人が通るタイミングで座らせて、じょうずにできたらおやつをあげるとコマンドを覚えやすく、犬にとってもストレスがかかりません。

Q4:チワワの散歩に服や靴は必要?

チワワは暑い国メキシコ原産の犬ですので、寒さに弱い犬種です。冬は防寒対策のために服を着せてあげましょう。また、冬だけではなく、バリカンでサマーカットした場合も服が必要となります。なぜなら、エアコンの冷風が直接体にあたって冷えてしまうからです。犬は肉球があるため靴は特に必要とはしませんが、雪道を歩くときや老犬など体温調節が苦手な場合は履かせてあげると良いでしょう。

Q5:チワワが散歩しすぎるとどうなる?

個体差があるため一概には言えませんが、筋力が十分発達していない場合は関節に負荷がかかったり、長時間歩くことで脱水症状を起こしたりします。お散歩が大好きでも体力の限界まで歩かせるのではなく、こまめに休憩をとったり時間を決めて歩いたりすることで防ぐことができます。

まとめ

・チワワの散歩は最後のワクチン接種の2週間後から可能
・チワワの散歩は「1回30分×2回」散歩距離は「1回1~2km」が目安
・ チワワの散歩の時間帯やタイミングは自由
・お散歩デビューはまずは首輪やリードに慣れさせよう
・外の環境や刺激に少しずつ慣れさせよう
・リーダーウォークをマスターしよう
・お散歩中は排泄物は必ず持ち帰る
・リードを短く持ち、近くにいる人に常に配慮する
・人混みはなるべく避ける
・お散歩はストレス解消や病気予防になる

今回は、チワワの散歩の最適な距離や回数・マナーについて解説してきました。

子犬のお散歩デビューは待ち遠しいものですが、最後のワクチン接種の2週間後からお散歩できるようになります。

また、お散歩の距離や時間はそのコの体力に合わせてベストなものを見つけてあげましょう。基本的にお散歩は人と同じように、犬にとってストレス解消や病気予防に最適です。

そして愛犬のためにも、地域の人々のためにも散歩のマナーを守ってお散歩を楽しんでくださいね。